米アマゾン・コム社の子会社で、トラフィック・ランキングで有名なアレクサ社は
12日(米国時間)、膨大なインターネット・データの検索、インデックス付け、
計算、保存、発行を可能にする各種オンラインツールをまとめた
『アレクサ・ウェッブ・サーチ・プラットフォーム』を発表した。

hotwired記事参照


このアレクサ社の決断は今後のWEB業界に
大きな影響を与えることになるかもしれない。


デスクトップPCという世界を、マイクロソフトがWINDOWSによって支配した様に、
Googleは検索というWEB2.0の世界におけるプラットフォームを支配しようとしている。

Googleがこれほど持てはやされる最大の原因は、
IT業界におけるプラットフォームがデスクトップPCから、
WEBの世界に移ろうとしている現実があり、
WEB中心の時代のプラットフォームは検索であり、
その検索を支配しようとしているのがGoogleだからである。

つまりGoogleは世界中の全てのトラフィックの中心になれる可能性がある。

まさにマイクロソフトがWEB1.0の世界を独占したかの様に。


マイクロソフトの独占に対して今、
OSやアプリケーションソフトの世界で起こっているのが、
オープンソース運動である。

1社が全てのソースを独占して他社に使わせない状態が、
IT業界の進化にとって本当に良いことか?

そういった中で生まれてきたのが
OSにおけるLinux
ブラウザーのMozilla Firefox
データベースのPostgreSQL
アプリケーションソフトのOpenOffice

などであり、これらは殆どの場合のおいて、
マイクロソフトの支配に対する対抗軸として、
存在感を増していった。

つまりオープンソース運動は、
ある特定の1社の支配をよしとしない考えを持つ人たちに絶大的に支持され、
ここまで盛りあがってき、
マイクロソフトの支配を崩しつつある分野も出てくるまでになった。


WEB2.0の世界をGoogleが支配しようとしていると考えると、
その対抗軸としてオープンソースが出てくるのは必然なのかもしれない。

検索という次世代のプラットフォームを支配する戦いに、
Googleが勝ち残るのか、Yahoo,マイクロソフトが逆転するのかはまだ分からないが、
その勝者の対立軸としてオープンソース検索が残ってくるのは間違えないだろう。

その意味でアレクサは世界にとって
非常に重要な決断をしたのかもしれない。

この動きを今後も見守っていきたい。


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