最近Googleを筆頭に新しいサービスを始めるときに
取りあえず未完成のBeta版の提供から始めて、
その後実際に使っていく中で色々とバグを無くしていったり、
ユーザーの意見を踏まえつつ改良していくことが普通になってきている。


idea*ideaさんのブログ で紹介されていた、

「Pragmatic Programmer.com」の「Pragmatic Ajax」という本は

Beta Bookだそうです。


以下参照です。 

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Beta Bookとはいわゆる未完成の本である。
PDFのみで配布され、正式出版の数ヶ月前からダウンロードが可能になる(無論無料じゃないよ)。

今日読んだのも途中途中リンク切れがあったり、適当に書いてあったり、図表番号が???になっていたりした。

しかしそれはそれで別に困らない。それよりもAjaxのような旬な技術は一刻も早く学びたいのである。

もちろん本が完成時には完全版のPDFをもらえるし、その間、誤字脱字を見つけたらウェブを通じてコメントすることもできる。

出版前にユーザーとともに成長する本なのだ。かっこいい。

全ての本がこの形態をとれるわけではないと思うが、Beta Bookという新しい出版形態は近い将来普及してくるのかもしれませんね。

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世の中にモノがあふれかえる様になり、
消費者の本当に欲しているモノというのが判別しにくくなった。

以前は良いモノを安くつくれば、ほぼ間違えなく売れたけれど、
今の時代何が消費者にとって良いモノかが分からなくなった。

やっかいなのは、消費者自身も何が欲しいかが分かっていない事だろう。

そういった時代の中で勝ち残っていくためには、
取りあえずある程度の形になったら
その時点でBeta版として世の中にリリースして、
消費者の意見や不満などを捉えつつ、
できるだけ迅速に改良していく。

それが必要なのだろう。


僕たち映像をプロデュースする人間はこの現象をどう捉えれば良いのだろうか?

エンタテイメントのBeta版?

僕たちは往々にして視聴者が望んでいるモノを知っていると思い、
時には自分たちが流行を作り出していると思っている。

ITの先端にいる人たちがこれからの技術の行方は分からないから、
ユーザーと共に考え出していこうと考えている。

僕たちも一度謙虚になって
視聴者の声を聞いていく必要があるのかもしれない。


僕たちの番組は一生Beta版です!


悪くないかも。



PS:このサイトで紹介されている「check*pad 」という目標管理ツール、
  最低限必要な機能だけが盛り込まれており、とても使いやすいです。