TNRの話 | 大阪ねことこ

大阪ねことこ

猫を拾ったり里子に出したりしています。
増えないように、野良ちゃんは不妊手術だよ。


毎月、少しずつですがTNRという活動をしています。
子猫が生まれてしまわないように不妊化手術をして、耳をカットして元の場所に戻すという活動をTNRと言います。


手術をすることで、人間側から見ると
・子猫が増えない
・メス猫をとりあってのケンカや発情などの騒音がなくなる
・オスのマーキング臭がなくなる(通常の尿のニオイは残る)

などのメリットはあります。
保護してる人間からしたら子猫がいなくなれば大人猫を保護する余裕ができます。


猫からすると
・生殖器の病気を防げる

という面があります。

大阪市が推進している街ねこ制度のポスターより。地域の合意がある場合は地域猫活動、合意がない場合はTNR活動といいます。


野良猫は医療ケアを受ける機会がないので、不妊化手術だけとはいえ、獣医さんにかかる数少ないチャンスでもあります。
血尿に気付いてもらって薬を出してもらったりもあります。

生殖器の病気としてよくあるのはメスなら子宮蓄膿症、オスなら停留睾丸などがあります。

以前、リナを保護した時に下半身が膿でずぶ濡れで衰弱していました。
子宮の中が膿んで、それが下から漏れていたのです。下から出てるのならまだいいのだけど、詰まっているとパンパンに膨張して、限界を超えると破裂して死んでしまいます。

今日あまりにもすごい子宮蓄膿症を見たので掲載します。(閲覧注意)






ここまで膨らんでるのは初めて見た…
タイミングが違えば死んでいたでしょう。
破裂直前でした。


オスで停留睾丸というのは、玉が正常な位置にいなくて内臓とかにくっついていることがあります。
玉は二つあるのだけど、片方が行方不明で片金などと言われてます。
ほっておくと、内臓に癒着してガンになったりするそうです。
手術時、どこにいったか探して取ってもらいます。




野良猫は医療ケアもなく過酷に生きて、ほんのちょっとのケアで治るような理由で死んでいっています。
手術だけでも、リスクを少しでも回避できますのでそういう意味でもみんなしてもらえたらとおもいます。