トライアル中の放棄 | 大阪ねことこ

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猫を拾ったり里子に出したりしています。
増えないように、野良ちゃんは不妊手術だよ。


トライアル中の子たちでした。
黒い子は私の子。
白い子は別のボランティアさんの子。

とあるお店で二匹でとエントリーをいただき、白ちゃんの保護主ボランティアさん(以下Aさん)が代表して面談してくれてトライアルに里親さんのお家に連れて行ってくれました。
Aさんは私と同じ団体所属だったりして経験豊富な方。


里親さんはすごく若いカップルで、私は年齢制限を20才としていますが、20才丁度の方。
ちょっと抜けてるけど、猫への愛情はありそうとのことで。
お店スタッフや面談してくれた人の印象を聞き、私も少しご本人カップルさんとお話をしてトライアルを決めました。




トライアルスタートの様子。
しっかり準備をしてくれていて、問題なさそうと思いました。

Aさんが定期報告の様子を私にもまわしてくれて、順調だと思っていました。



ところが今朝、窓口になってるAさんから連絡があり
「里親さんから突然今日、今から引越しなのに黒ちゃんが捕まらないと言われた、突然で自分が行くことができない」とのことで。

とりあえず私が昼には都合つけて向かうつもりで里親さんに電話するが通じない。




何度かかけていたらAさんから、里親さんからメールが来たと、そのメールが転送されてきた。
内容はかいつまむと下記のようなもの。




家庭の事情で実家に引っ越すことになったが、家族から猫はアレルギーがあると反対された。
失礼、不義理で申し訳ないが、住所まで引き取りに来てほしい。返金は不要。
ナンバーロックなので無人だけど暗証番号で入れる、ギリギリに言い出して申し訳ない。
二人が次は幸せになってくれたらと思う。




というような内容だった。
訳がわからない。トライアル中だったから、早めに言ってくれたらキャンセルできるのに。
このメールを最後に携帯は解約されたようで完全に不通になった。
午前の所用を済ませてお家に行ったら、もう引き払った後だった。



ポツンとキャリーとフード。
トイレや水はない。
脱走防止柵も無くなってる。
トライアルの時は確認してもらったのに。

二階に上がった。ピンクキャリーは私の持ち込み品。


シャワーブースのすみで二匹で怯えていた。
手早く捕まえて、フードなども一緒に回収した。
引越し業者が来て余程怖かったんだろう、固まったままですんなり確保できた。


確かに黒ちゃんは人馴れ微妙ではあったけど、白ちゃんは懐こい。二人とも置いて行かれるとは。


安全確認と撮影していたら、窓の鍵が開いていて隙間があった。

これは脱走でよくあるパターンの。試しに窓を開けたらそのまま飛び降りできる地形。
よく無事でいてくれたもので。
その後安全な場所に運んでお店やAさんに連絡をし、怒りもだけど今回の原因やこちらの落ち度について考えていた。



里親さんとAさんの連絡内容を聞くと、どうも最初は猫を実家に移動させるつもりはあったようだ。
しかし、家族に反対されてはいるし猫はキャリーに入るのを拒否する。
引越し最終出発の時間がきた。
慌て動揺して、判断ミスをしたのではないか。
致命的すぎて、もう動物に関わらない方がいいけど、悪意があったとは思えない。



悪意がなくて、こんな最悪なことになるということが心底こわい。
虐待目的ではなく、最初は可愛がるつもりだった人が置き去り引越しを決断してしまった。




保護主にとって、猫たちはみんな大切で幸せになってほしいし、不幸なことになるとものすごく後悔するんです。今回は無事だったけど、今後同様のことが起こってほしくない。
ミルクから育てた子、数年かけて心を開いてくれた子、思い入れがあるんです。幸せにしたくて頑張ってるんです。
幸せにするつもりで送り出したのに、置き去りで震えてる子を見るとショックすぎました。



今後の再発防止をどうしようかと考えると、20才は里親になるには若すぎたのかもしれないと思う。年齢制限の部分で対応する方向で考えています。
対応策を考えるということは、お断りする条件を増やし、良いご縁の可能性を減らすことになる。

よく、ボランティアから譲渡してほしくても条件が厳しすぎるとの声をネットで見かけるけれど、私だって無闇に厳しくしたい訳ではない。


トラブルがあれば再発防止のために条件見直しが必要になり、そのために厳しくするしかない。


トライアル時に身分証提示を求め、職場情報まで把握しててもこんなことをする人がいることが衝撃。いらなくなったら捨てられる対策に、ちゃんと返却したら返金するシステムでもこれをするのも予想外。


人柄優先で選んでるつもりではあるけれど、焦った時にどのような判断をされるかを考えると、若い方で比較的判断能力が低いことは何度も見たので、共同名義人をつけていただくなどの対処が必要かもしれないです。