夢の対価
きのう、購入した伊豆の終の棲家の残額を支払った。
銀行口座の残高の桁がいきなり減った。
念願の伊豆暮らしのための大きな買い物だったとは言え、
正直言って、心の中、穏やかでなかった。
その心情を親しい友人に吐露したら、
「夢との引き換えだ」という返事が返ってきた。
不思議に、心が落ち着いた。
私が持つ夢のほとんどには値段を付けられる。
自分の経済力で叶えられる夢であれば、「手の届かない」夢ではないということだ。
私には死ぬまで実現したいこと、いわゆる長いバケツリストを持っている。
無論、全部実現するのは難しい。
それでも、そのうちの一つにチェックを入れられたことを、幸せに思う。
私は残りの項目を実現すべく努力をこれからもし続けていく。
そして、チェックを入れる度、Life is good after all. と思うのであろう。
いよいよ伊豆へ半移住ープロローグ
伊豆への半移住を気に、15年ぶりにブログを再開することにした。
4年前に会社勤めを辞めるまで、メールに追っかけられる生活をしていた。
そんな生活に嫌気をさして、フリーランス業に転じた。
何よりも年老いた母と一緒にいる時間を作りたかった。
収入はかなり減ったけど、自分のために使う時間が増え、
心身ともに健康的になった。
来月から、念願の伊豆での半移住生活が始まる。
2年間以上かけて物件探しに足しげく伊豆に足を運び、
ようやく熱川に海が見える終の棲家を見つけることができた。
暫くの間、東京都の2拠点生活になるけど、
仕事のほとんどをリモートワークで完結できるから、
不自由なく田舎ライフを楽しめると見込んでいる。
とは言え、これまでのショートステイと違って、
新しい土地に腰を下ろして暮らすこととなると、
慣れないこともきっと出てくるであろう。
でも、ワクワクさせられるような冒険とチャレンジは決して嫌いではない。
築20数年の”新しい家”には大きな庭があり、これから自家菜園でハーブや野菜栽培を試みたい。
(庭にイノシシがやってくることもあるだという。)
前所有者の老夫婦が丹精を込めて育てたゆうに100種類以上もある植木や草花を枯れさせないように、
これから植物栽培の知識も仕入れていきたい。
釣りも始めてみたい。
地ものの魚がおいしいから、魚好きの私にはたまらない。
人生の新しいチャプターが、はじまる、はじまるのだ。

