今回は
ハブの性能を引き上げる方法
ということで、135mmハブを142mmに変換し、プラスアルファで性能を上げようという話題です😉✌️ホイール手組する人にとっては、もしかしたら興味深い内容かもしれませんね
私は今スルーアクスル仕様のディスクブレーキロードを使っています🚲
このフレームを組むときに気が付いたテクニックになります🤟💪
私は基本的に手組ホイールを使っています。
上のバイク(オレンジ太郎)のホイールに使っているハブは、
Novatecっていう台湾メーカーのハブです。
結構安く手に入るんですよ✌️✌️✌️✌️✌️
5,000円くらい(ハブとしては安価な方)
それで、このハブ、D042SB-SAっていう型番ですけど、
普通はエンド幅OLD135mmの
クイック仕様だけが存在します。
(MTB向けのハブにしては珍しく24穴設定があります)
※追記:現在は142mm仕様が存在します。
この通り。
これを
OLD142mmにする方法は、変換軸を使います。
これです。同じくnovatec製品
OLD142mmというサイズはフレームにめり込む寸法が7mmで、
ステーに収まる見かけの実態としては135mmとなんら変わりないです😏
だから、
ハブボディの寸法は
135mmと142mmとでは
違いなしということですね👌👌
この軸を使うことで、
最近のスルーアクスルのフレームに
ハマるハブになるんですよ😏👍
余談ですがMTB界のBoost規格ではハブボディも大きいので、
軸を入れ替えるだけでは使えません😨
なので、この技が使えるのは基本的にロード界だけです😅
話を戻して、
D042SB-SAに142mm軸を入れることで、
外観の見かけでは使えそうに見えるんですが、
ここままでは使えません。
使えない理由👇👇👇👇👇
まず、入れ替える前と後の軸👇👇
上👆が入れ替え前の軸です。これが下👇の軸に代わるんですけど、
上☝️の軸は
ベアリング内輪を受け止めるためのフランジ
がついているんですね。
これ👇👇👇👇👇
(くびれている部分。シルバーのリングがベアリング)
これが、142mm軸には存在しません😨ツルツルですね👀
142mm軸ではベアリング内輪の保持ができないので、
ここのねじ部で問題が起きます。
①クリアランスが残る。(ガタガタになる)
②締まりすぎてベアリングが回転しなくなる。
この2点が142mm軸をD042SB-SAで使えない理由です。
ここからいよいよ
高性能化の工夫を見ていきましょう😉😉😉
私のブログを当初から見ていただいている方はもしかしたら
察しがついているかもしれません(笑)
私が何かやってしまう時は、
得意のドリル!
を使います。
で、これは142mm軸の端のパーツですが、
これを👇👇👇👇👇
穴を穿ちました(笑)
そして、3mmねじを切ってあります。
で、何ができるようになったかというと
イモネジを挿して軸に
固定できるようになりました💪👌
これをハブに付けて、
ベアリングと軸のガタを無くして、
回転がスムーズな場所で固定できます!
(球当たり調整機能と言います。)
この加工は安いハブのアタリ個体とハズレ個体の
性能ギャップを埋める工夫でもあって、
ハズレ個体で一喜一憂することが無くなります。
ほしい性能が必ず手に入る加工なんですね。
今回の加工の肝は、
キャップねじの回転をイモネジで固定できるようにする。
ってことです。
たかがドリルで
穿つだけの加工なんですが、
これ
結構重要な機能で、
球当たり調整機能を持ったハブってほとんど無いんですよ😅
この機能が有るのは、
例えば、このハブくらいです👇👇👇👇👇👇
(ホワイトインダストリーズCLD)
自転車界ではあまり話題に上がりませんけど、
ベアリングは与圧を与えて使うと
能力を引き出せるんですよ🤟🤟🤟🤟🤟
(*特定条件下のみ)
この与圧を与える機能が球当たり調整なんですね。
特にアンギュラコンタクトベアリングを使うと最大限に活きる機能です。
(シマノハブはこの仕組みですね)
ということで、
加工してNovatecのハブを使っています。
球当たり調整機能が欲しければ、上のホワイトのハブとかシマノの完組を使えばいいんですが、スポークフランジの理想を考えると違う。
一方で、Novatecハブは
スポークフランジが左右とも大きいんです。👇👇👇
(Novatecは左右とも55mm超。ホワイトは左右とも55mm以下、しかも左は40mm程度)
Jベントスポークを使ったリアホイールを組むなら、左右クロス組のとき、ハイフランジかつ左右フランジが目一杯広がっている設計が、横剛性を確保したいがための条件です。本気リアホイールとして組むなら、ストレートプルスポーク仕様がテンション差是正や横縦剛性確保に最適です。
ストレートプルのハブを使ったホイールはいずれ組む予定です。
以前から手組ホイールを使い続けてきた中では、出来のいい手組ホイールを使ったときは結果が伴っていました。近隣のコースで、例えばヒルクライムとかロングライドでホイールテストして、そのフィードバックが功を奏していると思います。
ところで、ハイフランジといえばゴキソもそうなんですけど、重すぎて走行イメージが期待と違った経験があります。高価な割には、パフォーマンスが伴いませんでした。別のハブではクリスキングがハイフランジですが、乗り込んでベアリングを”育てる"イメージがあり、初期に回転が渋いこのハブは、すぐに効果を出したい志向の私としては向いていませんでした。これらの理由からこれらは全然だめですね。(個人の感想です)
このNovatecを使ってだいたい1万円程度でハブを用意できています😁(ハブ本体、12mm軸、11速フリーボディの合計金額です)
各個人に最適なホイールを考えたとき
十人十色🌈のハブの選択がありうると思います😃😃
今回の記事を参考にインスピレーションを得ていただければ嬉しいです😆😆🤟🤟👍
追記
このハブ軽くはないですよ。
実測323g
300g切れば普通、250g以下で軽量でしょうか。