色々、作業環境の整備ってものを夢想する。

 

 DTM側の作業の中心は、Propellerhead Reason。でも、俺は原理主義者じゃないからReWireでDAWを使うことも排除しない。

 スケールの大きな楽曲を制作するとして、マシンパワーも十分でってことを想像したら、Propellerhead Reason+Logic Pro Xって組み合わせが俺的にベストな選択なんだろうね。

 

 GarageBandはiOSとの連携が便利なので、そういう方向で使いたい。

 ZOOM R16はね。笑。デモ制作。

 

 例えば、Logicを中心にした場合。

 Logicには、Arturia、NATIVE INSTRUMENTS、IK Multimedia、EASTWEST、GForce、KORG等々のプラグインが入っている。

 Logicにいるとき、どうしてもこれらを使いたくなるんだよね。

 

 例えば、シンセに限定するにしても、曲中でずっと同じ音色ってことはあんまりない。まあ、Wingsというか、Linda McCartneyのようなスパイス的な位置付けだと、Arp Odysseyで押し通すってこともありか。

 でも、俺、基本的に浮気者なんで、音色は色々使いたいの。

 

 そうすると、Prophet-V使ってみたり、ARP2600使ってみたりってことや、そういう目立つ使い方でなくても、レイヤーとして、他のパートにシンセを重ねていることもあったり、とにかく潤沢に使う傾向があるね。

 Rockが好きだけど、俺から出てくるものはRockじゃなくてPopなんだよね。もしくはPsychedelicか。

 多分、それはシンセ好きっていうか音色マニアだし、ストリングスアレンジが趣味というか、結構、自分的に楽しく時間を費やす部分だからかな。

 そういうのやってると、シンプルなRockのスカスカ感は出ない。

 

 そうやって、Logicで作業してると、どうしてもプラグインを沢山使ってしまうので、結局、追加的にシステムとしても精神的な部分でもPropellerhead ReasonをReWireスレーブにするところまでに至らないんだよね。大抵。

 それは、負荷の問題で。

 今、環境的にはかなりいい方だけど、Logicを中心にしていると歯止めがない。自分の中で。

 バウンスすればいいんだけど、バウンスするなら、もはやLogicにいる必要なくなるんだよね。オーディオファイルと一緒にPropellerhead Reasonに行けばいい。

 

 ところが、Propellerhead Reasonを中心に考えると、システム的にはReWireスレーブであってもLogicが従。

 どうしても、Logicに手伝って欲しい部分だけをLogicに任せるって謙抑的な姿勢でLogicに接することができる。

 マスタリングで混乱したりもするが、負荷で悩むことはあまりないな。

 Reasonの音源は、基本的に軽い。

 この音源、重いなぁって印象を受けたものはないかな。

 6.5以降はRack Extensionsが使えるので、Rack Extensionの中には、重いものもあるかもしれないけど、俺は知らない。

 

 そう、色々考えると、やっぱり作業の中心はPropellerhead Reasonだろう。

 って、恒例の長い前置き終了。

 

 Propellerhead Reasonを基礎から復習。

 

 まず、ユーザーインターフェースだね。

ソングを開くとこのようになっている。

これは5つのエリアに分けることができる。

 

まず、「ブラウザー」

このエリアね。

以前のバージョンでは、ファイル管理する部分と、Reasonデバイスを選択・追加する部分は別だったが統合されてこういう形になって。

以前は、Reasonデバイスの部分は、ツールウィンドウに含まれていた。

俺は6.5ユーザー時代が長かったので、最初、この「ブラウザー」というエリアに慣れなかったけど、最近、慣れてきました。

慣れの問題で使いにくいということはないだろう。

 

ここでは、ソングファイル、サンプルファイル、パッチファイルなどの閲覧、追加、デバイスの選択、追加などができるのだが、パッチやデバイスをラックにドラッグ&ドロップすることで新規追加や変更を行うことができる。便利だね。

 

次、「ミキサー」。

ちなみにソングを開いた時に、各エリアがどういう状態かは、ソング保存時の状態。

 

ミキサーは、分離できる。

分離している場合は、トランスポートパネルは表示されない。

このモード、ノートブックを使う場合はいい。

分離したものを切り替えた方が、個々の作業領域が広くなるからね。

 

あと、マルチディスプレイ環境だね。

俺は、iMac (5K Retina, 27-inch, Late 2015) + LG Ultra HD 4K Monitor 27UD58-Bという環境にできるんだけど、基本的にはマルチで使わない。

理由は、広すぎて首が疲れるから。

 

で、今は、「閉じる」ということをやってる。

領域、左上の丸印をクリックすると開いたり閉じたりできる。

メインミキサーでの作業中は、ラックやシーケンサーを画像のように閉じて使っている。

5K Retinaで元々、広いので、こっちのオペレーションの方が集中しやすい。

歳とるとさ、集中力持続しないのよ。

 

次、「ラック」。

このエリアね。

これも分離できる。

こっちは分離してもトランスポートパネルが表示される。

 

もちろんメインミキサーのように開く閉じるも可能。

広いディスプレーなら、分離しても、閉じてもあまり作業領域の差は感じないんだけど、ノートブックだと、僅かな差でも、より広くしたくなる。

 

今まで、Reason 2時代から、

Apple Studio Display (17-inch, LCD)

MacBook (13-inch, Aluminum, Late 2008)+Apple Studio Display (17-inch, LCD)

MacBook Air (13-inch, Mid 2011)

って環境でも使っていたけど、画面切り替えオペレーションは、狭い環境では結構、重要なファクターだと思う。

Logic Proの場合は、自分の画面環境に合わせて、自分用のスクリーンセットを作っておくけれど、Reasonの場合は、「分離か」、「閉じる」のどちらか自分のスタイルを持っておけばいいでしょう。

 

 今、Reason 6.5は、確認用にしか使わないけど、Mac mini (Late 2014)+LG Ultra HD 4K Monitor 27UD58-Bで起動するんだけど、27インチで4Kでも十分な作業領域だと感じるね。

ノートブックの場合は、クラムシェルモードで27インチ4Kをつなげればいいんじゃないかな。

21.5インチの4Kだと、十分な作業領域を確保できたとしても、文字が小さくなりすぎるんじゃないかな。

Reasonの場合、ラックでアナログ機器を操作する感覚が一つの売りなんだけど、デバイスの文字が見難い可能性がある。

確認したわけじゃないんで、なんとも言えないが。

 

 うちにあるiMac (24-inch, Early 2008)にReason Limitedを入れてあるんだけど、

これFull HD表示だけど、そんなに狭くは感じない。

 

 MacBook Pro (15-inch, 2016)の場合、俺は正しく評価できないな。

デフォルトで1,680 x 1,050。

 普段、5K Retinaなので、狭く感じる上に、「閉じる」操作が染み付いてしまって「分離」をやらない。

 多分、MacBook Pro (15-inch, 2016)がメインだったら「分離」で使っていると思う。

 

次は、「シーケンサー」。

これは分離できないけど、「閉じる」は出来る。

というか、分離の意味が、「シーケンサーから分離」という意味なので、分離できないのは当然。

昔から「シーケンサーを表示」ってコマンドはあって、それで分離されているように見えていた。今は、それをやると「閉じる」をやってるように見えるように変わっただけ。

 

次、「トランスポートパネル」。

ここから(もちろん、キー操作やメニューでもできるが)、オンスクリーン ピアノキーと、ReGroove Mixerが開ける。

 

オンスクリーン ピアノキーは、マウス操作用とコンピュータキーボード用がある。

こっちマウス用。

大きさは可変。マウスをクリックした位置でベロシティが変わります。

 

こっちはコンピュータキーボード用。

 

もう一つ開けるのがReGroove Mixer。

これはGroove。すなわちノリの表現に使う。

パッチも多数あるし、クリップからノリを抽出できる。REXループからも抽出できる。

 

Reasonの操作は、これらのエリアを使い分けて行う。

あとはキーコンビネーション(または一部ファンクションキー)とコンテクストメニュー、そしてツールウィンドウで操作を行う。

一部、ショートカットが割り当てられてない機能もあるが、Logic Proのように何階層も下にあるということはほとんどない。

 

また、ツールウィンドウもいたってシンプル。

以前は、これでデバイスの追加も行なっていたが、前述のように、それはブラウザーに移動した。

こっちはグルーヴの設定。

 

DAWのような複雑さはなく、プレイヤーのためのレコーディング&音源ソフトウェアという感じなのがPropellerhead Reason。

 

だから、DAWではない一人でやる宅録&DTMには、一番、向いてるソフトウェアなんじゃないかな。