現在、俺が選択しているMac上での環境は、
Propellerhead Reason 9.2
Apple Logic Pro X 10.3.1
GrageBand 10.1.6
こないだインストールした、Studio Oneも気になっているし、案の定、また、MI7が値引きをやっている。でも、これ入れちゃうと、仕事をする時間がなくなるので、堪えてます。
DAWじゃない「宅録&DTM」って視点。
これの現代版って意味だけど、宅録&DTMって視点だとMac版GarageBandでいける気がする。iPhoneをマイクにするって手もあるし。
Macユーザーが、一番、お金をかけないでできる宅録&DTMの環境整備かもしれないね。
俺がGarageBandを中心にしきれない一番の理由は、ReWireだね。
Propellerhead Reasonの存在が大きいので、もしGarageBandに行ってしまうと、連携が面倒臭い。
逆に言えば、GarageBandでReWireができちゃうとLogic Proが霞む。
それはやっぱ、DAWは俺的に卒業してて、先祖返りというか70年代〜80年代の自分のスタイルを再現することが主眼になってるからなんだろう。
だから、初心者の方々は俺を参考にしちゃいけないんだけど。
昔、カモン・ミュージックというところからレコンポーザーっていうシーケンスソフトがあった。
http://livedoor.blogimg.jp/asuka1097/imgs/4/e/4e1c4ef2.jpg
80年代の中頃かな池袋西武で大規模な展示をしてたんだよね。ハードウェア音源の時代なんで、それこそReasonのラックが四方にあるような状態。それをシーケンスしてたのがレコンポーザー。
当時の俺の環境は、YAMAHA YIS503+SFG-01を中心にしたもので、入力はYAMAHAのスコア入力。FM Music Composerね。
http://images.generation-msx.nl/software_game/99b9f86a.png
というかYIS503の場合は、一択だったので。
PC-9801F2も使っていたけど、そっちはサブに降格で新ベストナインプロ野球とかのゲームマシンに成り下がり状態だった。
http://fm-7.com/screenshots/package/000702800-0.jpg
で、レコンポーザーが欲しくなったんだけど、紆余曲折しながら寄り道。
X68000 Expert HDを購入してしまって、ゲームにハマる。
https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/waysas/cabinet/item/x68000/img59884261.jpg
で、飽きた頃、PC-9801DA2を買って、ミュージ郎を買った。というか中身が欲しかったんだけどね。Roland CM-500。これ、うちに現存。
https://zigsow.jp/img.php?a=a&filename=zigsow_item_214288_1326043872.jpg
ミュージ郎は、多分、ミュージ郎500って製品だったかな。
Balladeが同梱。これ、スコア入力。
で、多分、その後で、X68000にRolandのMT-32互換ボードを載せたような。どっちが先だか自信ないけど。
これはX68000用のMu-1ってシーケンスソフト。使いにくかったね。
http://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/124000678.jpg
どっちにしろ、CM-500やMT-32が欲しくなったのは、当時のパソコン通信NIFTY-ServeのFMIDIの影響。ここはRCP形式が多かった。これ、レコンポーザーの保存形式ね。
俺もレコンポーザ98ユーザーに。
DTMに関してはYAMAHAっ子だったのに、一気にRoland人に。
CM-500にCM-32P。追加のサウンドカードも当時出てた15枚全部買いましたよ。
多分、CM-32Pとサウンドカードで当時で、30万円超じゃないか。
いや、自分のイメージで正確なところはわからない。
http://www.chrisguitars.com/roland-cm32p.jpg
この面子だとレコンポーザーになるよね。YIS503はPanasonic FS-A1を経てとっくに引退してたしね。
http://www.angeldust.org.uk/MSX_files/Panasonic_MSX_FSA1.jpg
同様に俺の作業の中心だったCMX-II、REX50、RX17、SFG-01、FB-01のYAMAHA軍団も引退。
70年代は、Roland、80年代はYAMAHAで、90年代に向かってRolandに戻った感じ。
90年代になって、PC-9801DA2、X68000 Expert-HDにおさらばして、Macになるわけだけど、ここでRolandからYAMAHAに戻る。
この頃は、多重録音から離れててDTM寄りになってたんだけど、音源色々駆使するのも疲れてて、YAMAHA MU80一本に。
http://jp.yamaha.com/products/music-production/tone-generators/mu80/?mode=model
レコンポーザー後継のMac版OrtinaとかXGWorks、それからこの頃はDigital Performerとか色々、試したな。
ソフトウェア音源のRolandのSoundCanvas 88とかYAMAHAのSY-XG50とかも試したんだけどね。
90年代は迷走期なんだよ。やらない時期もあったしね。
で、復活のキッカケはPropellerhead Reason 2。2000年代初頭。
ReasonのOrkester Sound Bankのストリングスが良かった。
で、池袋のビックカメラに買いに行ったらEmagic Logic Express 6を買っていたという結果。
多分、Reasonはいいんだけど、当時、Reasonはレコーディングできなかったからね。
そうなると、同価格帯で予備知識なしで、Emagic Logic Express 6って選択になっちゃたんだよね。Digital Performerにいい印象がなかったってのもあるんだけど。
MOTUとかAvidとか、どうやら嫌いなようだ。俺は。
Emagic Logic Express 6は、当時のLogic Audio 6の機能限定版ですな。
MacBook (13-inch, Aluminum, Late 2008)で起動しますよ。6.4。
元々はPower Mac G4 (Quicksilver)で動かしてたんだけどね。
XSKeyが壊れると痛いから、起動しないですけど。
http://c1.zzounds.com/media/fit,2018by3200/quality,85/p25688h-e867640a732cbd0a2a09c8313187261d.jpg
俺のDAW時代スタートですね。この頃のReasonは従者ですね。ReWireスレーブでの運用。
まあ、スレーブであることは今も変わらないけど、ReWireをなるべく避けるからね、今は。
その後、AppleがEmagicを買収して驚いた。
買収前、Appleのものでは、GarageBandと、なんと当時は別売のJam Packシリーズ、それからSoundtrackを使ってた。
Logic Pro 7/8/9と続くわけだけど、この当時のLogic Studioのボリュームは凄いよね。Soundtrackも付いてたし、Main StageやWaveBurner、Compressorも。
DAW時代なんだけど、第4次シンセブーム到来(俺歴史)。
第1次は、Roland System-100を発端とするアナログシンセ時代(70年代中頃)。
第2次は、FM音源シンセ時代(80年代中頃)。
第3次は、LA音源シンセ時代(80年代後半〜90年代初め)。
この後は、音源ユニット時代が続く。GS/GMとXG。
で、2000年代初めからReason、後半から、Arturiaアナログモデリングシンセ。
まだ、このブームは続いてる。
これが続いてると、楽曲制作よりサウンドデザインの方が楽しくなっちゃうのが難なんだよね。
で、Pro Tools、CUBASE、Ableton Liveは、使ってはみたけど馴染めず。
Logic Pro X、GarageBand、Reasonという感じなんだけど、
実は、サウンドデザイン好きなので、Arturiaのシンセのスタンドアロン版やFender MUSTANG I+Fender FUSEでのギターサウンドパッチ作りとかにも時間を盗られてる。
それと、この裏で別のブームもあるからね、ギターとか。
時間が足りなすぎて、エンジニアリングというか、DAWの世界が面倒になってきたのでCMX II時代的に「宅録&DTM」という風に見方を変えて、接するようにしたところ。
Reasonが一番という風に徐々になって行ったね。もちろん6以降だけど。
で、ここまで前置きね。
長いんだよね。
今回は、Propellerhead Reason 9のシーケンサーを見ましょう。
LogicやGarageBandでリージョンって呼んでるものは、Reasonではクリップと呼びます。
Reasonのクリップは大きく分けて3種類。
まず、オーディオクリップだよね。
これは波形が表示されている。
波形と云っても、オシロスコープで見る音の波形というか、シンセのオシレータで選ぶ波形のことじゃなくて、オーディオクリップのこの波形は単に音量を表している。
次にノートクリップ。
MIDIノートが入っているクリップね。
斜線が入ってるクリップはミュートされてるってこと。
で、これはいろんな種類があるんだけど、オートメーションクリップ。
これはModホイールのオートメーションデータ。
こっちはパターンのオートメーション。
A1というのがパターン名だね。
それから、ブロックオートメーションというもの。
これは曲を作るときに楽譜的にブロックに分けてアレンジするって場合に使う。
どういうことかと云うと。
まず、曲を最大32ブロックに分けて構造化するわけ。
で、ブロックごとに制作する。
例えば、8つのブロックがあったとして、ブロックモードでブロックごとに制作していく。
一つのブロックを編集中は他のブロックのデータが見えないので、
長い曲なんかの場合は、視認性が上がる。
で、めでたくブロックが全て完成したら、ソングモードで、
ブロックオートメーションクリップを曲の構造に合わせて貼っていく。
パターン・オートメーションに似てるね。
ソングモードでは、
1-2-3-2-4-5-2-6-7-6-8のようなブロックオートメーションを貼って、
再生したら、オートメーションに則って、作成したブロックが演奏されるってことです。
利点としては、改変がブロック単位になるので、視認性が上がるってことと、
曲の構造で、やっぱりイントロの後はサビを持ってこようって思ったときに、ブロックオートメーションクリップを貼り直せば済んじゃうってことでしょう。
曲の構造化プログラミングに向いてる。
そう云う視点でのアレンジ用だね。
ただ、これが搭載されたのはReason 5なんだよね。
Reason 5はレガシーReasonで、オーディオレコーディングの機能がない頃。
完成した曲はソングモードで再生するわけだから、オーディオレコーディングはソングモードの管轄下で、そのままではブロックモードでは再生できない。
ブロックモードに持っていくこともできるんだけど、切り貼りが面倒。
もっともブロックごとにレコーディングするなら話は別だけど。
オーディオ含めて、完全にブロックモードでって云うのは逆に煩雑かもしれない。
だから、ブロックモードは、MIDIノート専用にして、
バックトラックを作る時に使うのがいいかもね。
また、さっきのソングモードでしか再生できないってのを逆手にとって、
共通部分はブロックモードで組んで、共通しないところはソングモードで組むって使い方もありでしょうね。
完全に曲全体を構造化する必要はなくて、イントロだけブロックモードで作って、後はソングモードってこともできる。
作曲・アレンジツールとしては、ブロックモードを使ってもいんじゃないかな。