芸能人は歯が命。
こんなこと、今でも言うのかわからないけれど
いまや歯の矯正、ホワイトニングは
芸能人だけでなく多くの人がやっていると聞いた。
かく言う私は、そのどちらにも縁遠く、
新卒で入社した会社で仲良くしていただいていた陽気なおじさんたちには
なんで矯正しないのー?とか、
ソフト出っ歯!とか、
事あるごとにいじられたもんだった。
(ずいぶん可愛がってもらっていたもんだと思う)
綺麗な歯にはもちろん憧れる。
でも矯正は高いし、カレーもコーヒーも赤ワインもおあずけだって聞くし、
ホワイトニングは沁みるらしいし。
なんだかんだ理由をつけて、、、
つまりはただただ面倒くさい。
昔私が女子高生だったころ、
私と同じように、歯並び悪め女子だった先輩がいた。
彼女は美人で社交的で、そして日々合コンに勤しんでいた。
ある時彼女が、共に合コン幹事を努めることになった男性に
集めてほしい女子のタイプを尋ねた。すると
笑顔が可愛い子、連れてきてよ。
との返答を得た。
(私はこの返事を聞いた時、その男性のこなれっぷりに感服したものだ)
そこで彼女応えて曰く、
なるほど!歯並びの良い子ね!!
なんでそうなるのか、と会話を聞いた私はツッコミたい気持ちになったのを覚えている。
おそらく、彼女自身が歯並びが悪いからこその思考回路だろうと思うが、
笑顔の可愛さと歯並びの良さは、必ずしもイコールではないだろう。
ともあれ、綺麗な歯は、綺麗な笑顔につながるというのは間違いない。
そして笑顔は、女性にとっても男性にとっても、
素敵であればあるほど、武器になりうる。
歯が綺麗かどうかに関わらず、素敵な笑顔を持つ人には
抗い難い魅力があると、私は思う。
先輩の合コンの電話から10年以上の歳月を経て、
私は子どもを授かったが、
新生児の微笑ほど、尊いものはないと思えた。
赤子はすごい。笑顔ひとつで、その場にいる人を自分の味方にするのだから。
そしてそういう能力が、人間にもとから備わっているのだから、
笑顔が如何に大切なものであるかは推して知るべしといったところだ。
マスクの下の顔が見えない生活が続く今、
次にマスク無しで生活するようになったら
笑顔が錆び付いていた、なんてことにならないように
日々表情筋を鍛えていかなければとぼんやり考えている。