まだまだ旅の途中〜タイトルがこうなったわけ〜 | 昭和少年奮闘記

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日常のことを徒然なるままにしたためています。

ファンズで行われるライブに年2回シリーズで行われている
「まだまだ旅の途中」
札幌から長津宏文さん、京都から秋人さん、そして地元尼崎の甚七さん。
この3人が出演するライブ
今年も10/9に開催させてもらう。

最近、私自身色々考えるところがあるなか
ふと、このライブのタイトルがなぜ旅の途中になったのかを話しておきたくなった。

そもそもこのライブは私が足掛け20年以上お世話になっている長津さんのライブをファンズで引き受けたところからはじまる。
長津さんから「京都のミュージシャンの秋人さんと一緒にファンズでやりたいんだよ」と連絡をもらった。
長津さんの頼みといったら私も断るはずがない。
そこでなにか面白い企画を立てたいなぁと思い甚七さんの事を思い出す。
甚七さんは尼崎でSound ZEROというライブバーを経営している。
というのも以前私がまだファンズをやる前に、長津さんを紹介してZEROさんで長津さんのライブをやってもらった事があるのだ。
長津さんも札幌でかれこれ約30年もの長い間ライブハウスを経営しているので、その時はおふたりが色々と意気投合していた記憶が私の中に残っていた。

よく関西では3都物語なんていうタイトルが使われるのでまぁ意味合いは違うけど札幌・京都のアーティストが出るのだから地元がいないのはダメだ!
と思い甚七さんに出演依頼をし快諾をもらったのだ。

さぁ出演者が決定した。
なんか良いタイトルはなかろうか?とPCの前でフラーヤーを作りながら考えた。
実はその時、中島みゆきさん作詞作曲/吉田拓郎の『永遠の嘘をついてくれ』がバックに流れていた。

その時2番の歌詞を聴きながらふと長津さんの事を思い出した。

全然歌詞のシュチュエーションなんか似ても似つかないのだけれど...
(2番の歌詞はこの国を追われた男が上海の片隅で、病んで手紙も書けないくせに誰かに代筆させて、俺はまだ旅の途中だから探しに来るなと手紙を綴り、それを受け取った奴も嘘だとわかっていても嘘と認めず永遠に俺を騙せと叫んでいる
そんな歌詞なのだ)

実は長津さんは6年くらい前に喉頭癌のステージ4と診断され長い事治療をしていたのである。
もちろん私を含め長津さんの周りの大半はもう....と思っていたと思う
ところが手術・治療は順調に進み大復活を遂げたのである。
とは、聞いていたものの、まさかそれからまたギター1本で全国を旅するほど元気になるとは微塵も思っていなかった(笑)

そんな中、年2回関西にやってくるものだから、どれだけ無理してるんだろうと思っていた。

そこで最初に戻るのだが、この企画のタイトルを考えていたとき
前出の2番の歌詞を聴いて

『長津さん、もう治ってるのか実は転移しているのかはどうでもいいや
関西に来るときはいつも絶好調の顔してくださいな
調子が悪くても元気だと嘘をついてくださいな
俺も病人扱いはしないで、酒もドンドン勧めるわ
だって長津さん秋人さん甚七さん見に来るお客さん
色んな事抱えて、それに負けない為にまだまだ旅の途中だって...みんな強がって生きてるんだよな』
と思いながらこのライブのフライヤーを作ったのです

そうしてタイトルが『まだまだ旅の途中』になったのです。

ありがとうございました

PS.長津さんはどうやら本当に完治しました!

永遠の嘘をついてくれ