こんばんは🌆

香港支店金融専門通訳のアンジェラです。

「香港金融局HKMAの強気の新興市場への投資」が話題になっています。

その内容は、

HKMA、新興市場に10億米$投資へ

香港金融管理局(HKMA)は19日、世界銀行グループの国際金融公社(IFC)との間で、新興市場向けに10億米ドル(約1,115億円)を投資する契約に調印した。IFCが新興市場向けに立ち上げた革新的なプログラム「協調融資運用ポートフォリオ・プログラム(MCPP)」に資金を拠出し運用を委託する。

この調印によって、HKMAはIFCがMCPPの枠組みの下で行う100以上の国・地域の投資事業を支持する。投資範囲はインフラや通信、製造、農業、サービスなど幅広い。

HKMAの陳徳霖総裁は、「IFCと新たなパートナーシップ関係を樹立することをうれしく思う。HKMAに有用な投資プラットフォームを提供するものであり、クレジットマーケットへの投資機会を増やすことにつながる」などと表明した。

一方、HKMAの余偉文副総裁は同日に更新されたHKMAの公式ブログ「匯思」で、香港の外貨準備を管理・運用する外国為替基金に関して、インフラ分野への投資準備を既に整え、投資対象の選定作業が順調に進んでいることを明らかにし、「近く良いニュースを発表できる」との見通しを示した。

余副総裁は、インフラ投資は世界的に切迫した需要がある上に、長期的に安定したリターンとキャッシュフローを確保できることが魅力と説明。「インフラ投資を行う上での課題点の検討を進めるとともに、インフラ建設向け投融資の促進部門『基建融資促進弁公室(IFFO)』を創設し、外国為替基金がインフラ分野に投資するための十分な準備を行ってきた」と説明した。

HKMAが昨年7月に立ち上げたIFFOは、今年8月時点でパートナーが70社・団体に増えた。わずか1年で世界の主要なソブリンファンドや、大型年金ファンド、保険会社などをパートナーに取り込んだ。

余副総裁はブログの中である機関の見通しとして、「2016年から30年の間で、各国のインフラ投資需要は合計で49兆米ドルに達し、そのうちの6割が新興市場によるものだ。実際のインフラ投資の規模が現在の水準を維持していくと仮定すれば、向こう15年で5兆米ドルの資金が不足する」との試算を示した。


香港金融局HKMAは、「政府系ファンドの役割」も果たしています。


「投資の街、香港🇭🇰」の正に面目躍如です。