続きです。


木工の出した条件として、

全てが自分が打ち出す政策に従うということ

を約束する誓詞を差し出すことだったのです。


これを条件にしたのです。

家来の家老たちでは、

とても抜本的な改革はできないので

先ずは、リーダーシップを

私に全て一任してください。

みんなに、誓詞を書かせたのです。


しかし、同時に木工自身も

改革のために、全権を握るが

それを少しでも私利私欲のために

不正利用することがあったら、

どのような罰も甘受致します。


自分でも誓詞を書いたのです。


更に、木工は家族、家来、親戚一同を

 

集め絶義をするのです。


妻が涙を流しながら、理由を聞くと

木工は、

お役義のために、今度一切嘘はつかない

家族や親戚が嘘をついたのであれば、

信用されない。


又、

改革の前に、自分の生活を切り詰めて

今後以後は、飯と汁より他は

 

香のものも食さず


一汁一菜ではないのです。


飯と汁だけ、香のものも

いらないというのだから...


約束したが、そのような生活を

 

させるのは

忍びない…

だから、絶義をするのだ。


しかし、

一同は、

木工と同様に決して

虚言を申さず、嘘をつかず

飯と汁よりは食わず

泣いて頼んだのです。


絶義しないでほしい〜


そして、木工は、家族、親戚

藩内の信頼を固めてから

いよいよ改革に進むのです。



つづく