夜明けのすべて BluRay&DVD 発売おめでとうございます🎉
この作品、良すぎて、大好きすぎて映画館で8回観ました…大きな映画館で観るのももちろん良いけどフィルムカメラとの事でミニシアターで観た回は本当に最高でした。
以下はネタバレを含む感想となっております⚠️
パニック障害とPMS。
この作品に北斗くんが出ると知った時は重い作品に出るんやなぁ…といった感じ。でも蓋を開けてみると全く違う暖かくて日常をそのまま映し出したかのような物語で。
藤沢さんの語りから始まるストーリー。PMSというものを軽く紹介する始まりは男女構わず入りやすくて彼女の生きる視点もわかった。保護された時に使っていたブランケットを畳んでお返ししたりお財布の入っていた袋も丁寧に畳んでお返しして律儀な人だなぁと印象を持った。仕事も真面目で。情緒不安定になってる所を動画に撮られてたのは想定外だったしあの3人が並んでるのはクスリと笑ってしまった…笑
藤沢さんが転職した栗田科学。そこに転職してきた山添くん。山添くんの最初のシーンは癖強キャラ確定演出すぎて流石に笑ってしまった。暗くて風通しの良いところで音を遮ったままの食事。きっと彼にとって一番落ち着く場所なんだろうなと。そこに来た藤沢さんは本当に変な人で面白い…生クリーム嫌いなんで。って去っていった山添くん見て笑いとまんなくて映画館でフフフフって笑
山添くん、病院のシーンで"誰からですか?"って聞かれた所がグサリと刺さった。ネットは声の大きい人の意見だから鵜呑みにしない、自分に言われてんのかと思った。苦しいよね、相談できないから調べて、分かってるんだよきっとそれが人それぞれなことくらい。でもそれをしたら少しは良くなる、しなきゃって焦っちゃうんだろうな。だから帰りに頑張っちゃった。結果的にそんないきなりは無理で。
このシーン、そこに椅子があるのに座れずにその手前でしゃがみこんじゃうから苦しい。三宅監督によるとパニック障害というものを調べていく中でこうなったらしい(出町座のトークショーにて)。
藤沢さん、PMSの症状が出てしまうシーンの周りの対応が素敵すぎた。多分もう慣れているんだろう、軽くあしらうとは違うけど強く受け止めない感じが暖かいなと感じた。山添くんには一旦ヤバいやつ認定されちゃったけど。
しば漬けは世界共通の笑いでした…っと✍️
その後の山添くんの発作のシーン。
あのシーンは初めて見た時危うくつられかけた。苦しくてギュッと腕に爪を立ててしまったのは良く覚えている。薬を藁にもすがるように口に入れて"すみません"と出た謝罪の言葉。もう苦しくて苦しくて画面の中に飛び込んで抱きしめてあげたかった…この頃の山添くんはまだキラキラでバリバリと働く自分の過去に縋っている感じがあって見ていて辛く感じる部分が多かった。
パニック障害。
生きているのが辛い。けど死にたくない。
ただここが転機だった。ニコニコと自転車磨いて持っていった藤沢さん最高すぎる…彼女の突拍子もない行動が山添くんに良い影響与えまくり。狭くなってしまっているだろう山添くんの世界を広げようと空気入れ付きで持って行って髪切ろうかはほんとに…やっばい人間でしかない。けどそのお人好し加減も可愛らしい藤沢さん。爆笑する山添くん可愛かったな。あのカット割りは流石に大爆笑でしたけど🤫
PMSについて興味を持っていく山添くんから発された"助けられることは、ある"。なんて優しい言葉。自分のことはどうにもならないけど相手のことならなにかできるかもしれない、内向きになっていた彼からこんな発言が聞けるなんて思わず本当に嬉しかった。そして本当に藤沢さんのことを助けた。1人で怒っててくださいは不器用すぎて笑ったけど、それでも誰かへ怒りを向けてそれに落ち込んでしまっていた所を考えると彼女の反省会の時間を減らしたという意味で救ったと思う。
プラネタリウムの開催に向けて準備をしていく2人。ここで私の大好きなシーン、山添くんが初めて栗田科学の服を着て藤沢さんに貰った自転車に乗る。このシーン見れば見るほど涙が止まんなくて💦まず彼が頑なに着なかった服。多分これより前のタイミングでも着れたはずなのにここで着たのがほんとに…彼の中でまだ元の会社に戻りたいという思いがあった中でこの服を着た時、栗田科学に残るんだなと感じた。そして乗った自転車。久しぶりに感じただろう風、暖かい太陽の光に包まれた山添くん。暗闇の部屋で不安げな顔で手を摩っていた彼が明るい表情で風を受けつつその町に存在していることが嬉しくて嬉しくてたまんなくて安心感で涙が止まらなかった。そして初めて買った差し入れ。仲良しこよしの社内に理解が追いつかず馴染めなかった彼が自ら輪に入ろうとしたこの瞬間…もう号泣。
いよいよプラネタリウムの日。
彼らに関わったたくさんの方々が見に来てくださる中での開催。夜についてのメモ、ポロポロと涙が溢れてきた。せっかくなので…
夜明け前がいちばん暗い。
これはイギリスのことわざだが、人間は古から夜明けに希望を感じる生き物のようだ。
たしかに、朝が存在しなければ、あらゆる生命は誕生しなかっただろう。
しかし、夜が存在しなければ、地球の外の世界に気づくこともできなかっただろう。
夜がやってくるから、私たちは闇の向こうの途轍もない広がりを想像することができる。
私はしばしば、このままずっと夜が続いてほしい、永遠に夜空を眺めていたいと思う。
暗闇と静寂が私をこの世界に繋ぎとめている。
どこか別の街で暮らす誰かは眠れぬ夜を過ごし、朝が来るのを待ちわびているかも知れない。
しかし、そんな人間たちの感情とは無関係に、この世界は動いている。
地球が時速1700キロメートルで自転している限り、夜も朝も等しくめぐって来る。
そして、地球が時速11万キロメートルで公転している限り、同じ夜や朝は存在し得ない。
いま、ここにしかない闇と光。 すべては移り変わっていく。
一つの科学的な真実 。喜びに満ちた日も、悲しみに沈んだ日も、
地球が動き続ける限り、必ず終わる。
そして、新しい夜明けがやって来る。

