【HK8S/CC/2013/006】◎Kanon und Gigue in D-Dur für | HK5STUDIO/CONVENI

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300年も前に作られた曲なのに、今もこの曲が愛されるわけ。それは私たちが聴いていてとても心地よくなるエッセンスがこの「カノン」に潜んでいるからです。「カノン」は冒頭で8つの音から始まります。ハ長調に直すと「ドソラミファドファソ」。この音がベースになったコード進行が現代の数々のヒット曲にも使われ、通称「カノンコード」として愛されています。
4つ下がって1つ上がる、この規則的な繰り返しが、明るさと切なさを両方兼ね備えたドラマチックな展開を生むのです。
「カノン」という曲は多くの人に知られているのに、作曲者のパッヘルベルは肖像画もなく、どんな顔をしているのかもわからない。しかし、実は音楽史において重要な人物であったことは間違いありません!
パッヘルベルはバッハ家と親交が深かったことから、バッハの兄クリストフを自分の住まいに呼び込み、3年にわたって音楽の指導をおこなっていました。後に、クリストフは弟のバッハに音楽のいろはを教えていきました。
バッハは小さい頃からパッヘルベルの音楽を吸収し、後のバッハの作品からも多くパッヘルベルの影響をみることができます。
「カノン」は3つのパートがメロディーを奏でていますが、実はそのメロディーはすべて同じものであり、順番に2小節ずつずらしながら演奏をしています。「かえるの合唱」でも有名な輪唱スタイルなのです。
そして、この単純に同じメロディーをずらして演奏しているだけのようで曲全体がドラマチックな展開になっている理由は、パッヘルベルが聴かせどころなどを実にうまく計算して音符を配置しているからなのです。

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