【HK9S/EDUCE/029】◎細胞を見てみよう ~細胞はバラエティーに富んでいる~◎ | HK5STUDIO/CONVENI

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わたしたちヒトだけではなく、地球上に200万種以上いると言われている生物の体は、すべて細胞から
できています。
また細胞には色々な種類があり、バラエティーに富んでいます。
今日は色々な細胞について見ていきます。
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頬の内側の細胞は、簡単に採れるので細胞の観察に適しています。
私たちヒトの体は細胞でできており、その数はおよそ60兆個ともいわれています。
しかし、それらは全てが頬の細胞のようなものが集まっているのではなく、細胞には形やはたらきなどの様々な特徴があります。
顕微鏡で見た頬の内側の細胞は口腔上皮細胞といいます。
脳には神経細胞という面白い形をした細胞があります。
また、心臓は心筋細胞からできており、血液の中には赤血球や白血球という細胞があります。
さらに、私たちの次の世代をつくる精子や卵も細胞の仲間です。
ヒトの体は200種類以上の細胞からできているといわれています。
細胞の大きさを比べてみます。
顕微鏡で見た口腔上皮細胞は直径40〜50μm(1μm=1/1000mm)です。
ヒトの卵は140μmもあり、かなり大きいことがわかります。
それに対して、ヒトの精子はとても小さく、さらに赤血球は7〜8μmという大きさです。
ペン先を紙にちょこんと付けた点ほどの体積である1立方ミリメートルのヒトの血液中には、赤血球が
400万〜500万個もあることから、赤血球はかなり小さい細胞であるといえます。
右の映像は、ヒトの首から下の神経細胞です。
この細胞は一本一本は目に見えないくらい細いものですが、それらが集まって束になっており、
なかには1mを超えるものもあるそうです。
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田んぼの水の中などにいるゾウリムシのように、たった一つの細胞で生きている生物を単細胞生物と
いいます。
ゾウリムシの体長はおよそ0.2mmほどで、体のまわりに生えている細かい毛をなびかせるようにして
泳いでいます。
ゾウリムシの口は体の側面にあり、取り込んだ食べ物を消化し栄養分にするといったはたらきも、
1つの細胞で行っています。
単細胞生物に対して、私たちヒトのように沢山の細胞が集まって生きている生物を多細胞生物といいます。
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東京農工大学を訪ね、いろいろな細胞を見せてもらいました。
最初に向かった獣医学科では髪の毛の根元の細胞を見せてもらいました。
髪の毛が伸びるのは根っ子の部分の細胞が増えるためで、伸びた先の部分の細胞は死んでいきます。
髪の毛を切っても痛くないのは細胞が死んでいるからです。髪の毛を抜くと痛いのは根元の細胞が
生きた細胞だからです。
続いて3人はネズミの赤ちゃんから取り出した心臓を形成している、心筋細胞を観察しました。
ちなみさんが顕微鏡をのぞいてみると、心筋細胞が動いている様子が見られました。
心筋細胞は1つだとそれぞれがバラバラに動いていますが、繋がると同じリズムで動き出すようになるそうです。
心臓を形成する細胞がバラバラに動くと、血液を送り出せなくなってしまうからです。
私たちヒトも、心筋細胞を持っています。
その他にも、消化管にある細胞は食べたものを消化・吸収する働きを持っていたり、
骨には骨を作り出す細胞がある、といったように細胞には様々なバラエティーがあります。