◎The Marvelous Dream◎Damon Albarn◎
ジーンズに黒い革ジャン、髭だらけの顔(この髭だらけの顔は、BBCのインタビューによるとちょっとした"役作り"のつもりだったそう)のデーモンは、メインステージでストーリーが展開する間も常にバルコニーや階段でその芝居を傍観していて、本当に神様のような存在。休憩を挟んで2時間超えの上映の間、デーモンはステージ上に出ずっぱりでガン見し放題★ デーモンはアコースティックギター片手に「アップル・カート」や「ザ・マーヴェラス・ドリーム」などの『ドクター・ディー』に収録されている曲たちをパフォーマンスする以外にも、アフリカの民族楽器などを起用した非常にエキゾチックな構成の天国の楽団を指揮。このバンド、ドラムをよくみると、あのトニー・アレン!しかし時にデーモンは楽団に鼓舞という名のダメだししたりもするので、メインステージの舞台をみていればいいのか、デーモンをチェックしつづけたらいいのか、デーモン目当て観劇の私としては終始非常に悩ましいところでございました。
舞台はシンプルに徹したステージセットをバックに、ひとりひとりの役者が息を飲むような美しい衣装を身にまといながら演じ、デーモンの指揮による幻想的な音楽が奏でられ、神秘的で身震いしてしまうような美しいファッションショーを見ているようでもあり、イギリス風の歌舞伎を見ているような気にも。このオペラの暗黙の了解としてあるのが、これはイギリス人(イングランド)のためのイギリス人によるイギリス人のオペラで、イギリス人とは何かというアイデンティティを探り、これからもイギリス人として誇りを持っていくにはこのご時世どうしたらいいかという若干の危惧もみせつつも、要は最終的にイギリス人であることに礼賛するという非常に高尚でスノッブなイデオロギーが漂うのを感じずにはいられない高尚なものでした。
このオペラは大絶賛に終わり、今年になってもすでに数度フェスティヴァルで開催され、6月25日からはロンドン五輪イベントの一環としてロンドン・コロシアムで8日間に渡り再上演されるので、チャンスがあればご覧になることを是非おすすめします。またマンチェスターの公演では絶賛とはいえ、ストーリーが難解だったという意見が多かったらしく、今年に入っての再上演では「ナレーション」を加えて、ストーリーがわかりやすくなっているそうなので、ご安心を。
『ドクター・ディー』はデーモン名義のソロアルバムとはいえ、このちょっと難解で高尚なオペラのサントラでもあるので、100%"あの"デーモン・アルバーン!なトラックを期待すると意外に思うかもしれませんが(18曲中8曲がデーモンのヴォーカル入り)、ここに収録された曲すべては美しいメロディの旋律と計算されつくした絶妙のサウンドマジックという現在デーモンが求めているデーモン・サウンドであることに間違いなく、これからもしブラーが新展開をみせるとき、このアルバムがサウンドの原石になるのではないかと思うので、ブラーファンも必聴でしょう。
http://blogs.yahoo.co.jp/hk5studio/archive/2009/8/7
http://blogs.yahoo.co.jp/hk5studio/archive/2010/8/7
http://blogs.yahoo.co.jp/hk5studio/archive/2011/8/7
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ジーンズに黒い革ジャン、髭だらけの顔(この髭だらけの顔は、BBCのインタビューによるとちょっとした"役作り"のつもりだったそう)のデーモンは、メインステージでストーリーが展開する間も常にバルコニーや階段でその芝居を傍観していて、本当に神様のような存在。休憩を挟んで2時間超えの上映の間、デーモンはステージ上に出ずっぱりでガン見し放題★ デーモンはアコースティックギター片手に「アップル・カート」や「ザ・マーヴェラス・ドリーム」などの『ドクター・ディー』に収録されている曲たちをパフォーマンスする以外にも、アフリカの民族楽器などを起用した非常にエキゾチックな構成の天国の楽団を指揮。このバンド、ドラムをよくみると、あのトニー・アレン!しかし時にデーモンは楽団に鼓舞という名のダメだししたりもするので、メインステージの舞台をみていればいいのか、デーモンをチェックしつづけたらいいのか、デーモン目当て観劇の私としては終始非常に悩ましいところでございました。
舞台はシンプルに徹したステージセットをバックに、ひとりひとりの役者が息を飲むような美しい衣装を身にまといながら演じ、デーモンの指揮による幻想的な音楽が奏でられ、神秘的で身震いしてしまうような美しいファッションショーを見ているようでもあり、イギリス風の歌舞伎を見ているような気にも。このオペラの暗黙の了解としてあるのが、これはイギリス人(イングランド)のためのイギリス人によるイギリス人のオペラで、イギリス人とは何かというアイデンティティを探り、これからもイギリス人として誇りを持っていくにはこのご時世どうしたらいいかという若干の危惧もみせつつも、要は最終的にイギリス人であることに礼賛するという非常に高尚でスノッブなイデオロギーが漂うのを感じずにはいられない高尚なものでした。
このオペラは大絶賛に終わり、今年になってもすでに数度フェスティヴァルで開催され、6月25日からはロンドン五輪イベントの一環としてロンドン・コロシアムで8日間に渡り再上演されるので、チャンスがあればご覧になることを是非おすすめします。またマンチェスターの公演では絶賛とはいえ、ストーリーが難解だったという意見が多かったらしく、今年に入っての再上演では「ナレーション」を加えて、ストーリーがわかりやすくなっているそうなので、ご安心を。
『ドクター・ディー』はデーモン名義のソロアルバムとはいえ、このちょっと難解で高尚なオペラのサントラでもあるので、100%"あの"デーモン・アルバーン!なトラックを期待すると意外に思うかもしれませんが(18曲中8曲がデーモンのヴォーカル入り)、ここに収録された曲すべては美しいメロディの旋律と計算されつくした絶妙のサウンドマジックという現在デーモンが求めているデーモン・サウンドであることに間違いなく、これからもしブラーが新展開をみせるとき、このアルバムがサウンドの原石になるのではないかと思うので、ブラーファンも必聴でしょう。
http://blogs.yahoo.co.jp/hk5studio/archive/2009/8/7
http://blogs.yahoo.co.jp/hk5studio/archive/2010/8/7
http://blogs.yahoo.co.jp/hk5studio/archive/2011/8/7
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