20代前半、かれこれ40年近く前
木造アパート2階、風呂なし月額22千円くらいだったかな
トイレはぼっちゃん、エアコンなんて当然なかった頃
ある冬の夜、こたつに入ったまま寝てしまった
何か息苦しさを感じ薄目をあけた
目の前がすべて灰色で何も見えない
右側に視線を向けるとオレンジ色の光がぼんやり浮かんでいる
脳みそが急回転し、異常事態に気づく
体を起こすとのどを突き刺すような煙に巻かれる
這うようにして窓際まで行き窓を開ける
外気を吸って覚醒
足が折れた電気ストーブが倒れ
こたつ布団を焦がしていることがわかった
しかも外気が入ったことでオレンジの光が炎に変わった
もう体中冷や汗
再びホフク前進し、こたつとストーブのコンセントを引き抜く
さらに台所まで移動し、鍋だか何かに水を入れて燃えている場所にかけるひとり鍋リレー
目も痛いし、のども痛い
何十往復したか覚えてないがどうにか消火に成功
しばらくして部屋の煙も徐々に薄れてきた
被害状況としてはコタツの脚は溶け、こたつ布団は黒焦げ
畳2枚の大部分が黒焦げになった
その後、誰にもバレることなく黒焦げ畳の上に敷物を置き、数年経過
アパート取り壊しで退去させられるときに大家さんから指摘があったが結局、無罪放免された黒歴史
もしかしたら死んでたかもしれない出来事の一つ