- <ほんとうの自分>のつくり方 (講談社現代新書)/講談社

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自己物語の特徴について
² 自分の中のもやもやとした感情に、社会的に認知されたある形を与えることにより、それにふさわしい態度、行動が出やすくなる。
² 物語が自己定義として機能しており、日々の心理や行動を規定している。
² いったん採用された自己物語はあらゆる行動の解釈の指針として機能する。他の物語的視点にたつのは難しくなる。
² 伝統的価値観が否定された場合、自分で適当な価値観を探し出し、自分の物語を構築しなければならない。
² 日々の出来事というのは自己物語を抜きにすると、無意味な出来事の羅列に過ぎない。
² 現実の出来事や、自分を理解するということは、自己物語を通して日々の出来事を意味づけることができるということである。
² 現実に意味を見出せない人は、世界と自分とを意味ある形につないでくれる自己物語を持つことで、目の前の世界で満たされていく。
² 自己物語は対人関係にも文脈は影響を及ぼす
² 自己物語は性格判断にも文脈は影響を及ぼす
² アイデンティティを確立するということは、自己物語を身にまとうということである。自己物語を手に入れた人は、自分の人生に生きがいを感じることができるようになり、世界に対する使命感のようなものを感じ取ることができるようになる。
² 自己物語が硬直化し、経験をうまくくみ上げることができなくなった場合、より柔軟性があり、より多面的にものごとを見ることができる自己物語に書き換えていくことが求められる。
² 自己物語の書き換えには、カウンセリングが有効
² ある自己物語を採用するということは、別の自己物語の採用を破棄するということである。その決断ができない場合、他者から認知される社会的に安定した存在になれず、不安定な状態におかれることになる。
モラトリアム時代の倦怠感の正体
² 社会的な義務や責任を免れている身軽さは、社会的に安定した位置づけを確保していない、不安定さにつながる。
² 今はまだ何者にもなっていないという不安や焦りが伴う。
² 自己というものはすべて社会的自己である。個人と社会は切り離すことができない。
² 自己物語の筋立てを知ることにより、自分のものの見方や行動のとり方の癖がわかることにより、生活の建て直しがしやすくなる。
² 思考には論証的思考と物語的思考がある
² 自己物語は論証的思考ではなく物語的思考によって語られる
自己物語構築の際に重要なこと
² 自己の内面を見つめなおす作業を行ったとしても、社会と繋がる視点が豊かに蓄積していかなければ自己探求の旅は成功しない。
² 生きる勇気を与えてくれる自己物語であること
² 社会的なものであること→現実社会に自分をつなぐものとしてうまく機能するかどうかが重要
² そのために他者の視点を導入すること
² 目の前の現実の適用可能な新たな自己物語の構築が必要である
自己を語ることの意味
² 無効化した自己物語の再構築ができる
² 自分の経験を他者に承認してもらい、共有してもらうことで、世界の中に自分を位置づけることができる
² 無批判に耳を傾けてくれる聞き手の存在が重要となってくる→聞き手が新たな視点を誘発してくれるから
² 説得力ある物語筋として、自己の経験を語る。その語りに、聞き手の承認がなされ、共感が得られると、自己の物語が社会的に認められたことになり、安定した主人公としての地位が保障されたことになる。
² どのような語り方をしたら、聞き手の承認が得られるか、が重要である。
² 身近な人たち(家族など)との語り合いを十分に経験し、自己の経験を社会化する語り方を体得すべきである。
² 家族との語らいあいは、その後の人生を方向付ける自己物語の原型となるので重要である。
² 歴史的事実と物語的事実があるが、自己物語にとって重要なのは、物語的事実である。
どのようなプロセスを経るのか
² 自分の経験を聞き手に語るとき、語りながら自分の経験を整理する
² 聞き手の理解の枠組みを意識しながら、自己を語ることにより自分ひとりで考えていたときとは違った視点がもたらされる
² 自分なりの新たな物語を修正を繰り返しながら作り上げる
² 自分のおかれた現実に対処する力とならない従来の自己物語に変わって、現実を肯定的に受け止めることのできる新たな自己物語を獲得する。気持ちが落ち着くと共に、未来に対する明るい展望が見えてくる
² 目の前の現実に無力可になってしまった自己物語を今の現実に即した有効な自己物語に書き換える。
自己開示の3つの効用
² カタルシス効果
² 自己洞察効果
² 不安低減効果