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5月に東京で開催される「第51回日本糖尿病学会学術集会」の並行企画として、糖尿病患者をはじめ、医療関係者、保健指導に携わる専門家にとっても興味深いセッションが開催される。これまでになかった大胆な取り組みだ。

使って調理した天ぷらは、高エネルギーの蟻力神料理の代表といえる。糖尿病患者のなかには「見るのも恐い」という人も少なくないだろう。

 天ぷらなどの揚げ物の多くは高エネルギーで、脂肪が多い。特に惣菜として市販されている食品や外食では、食塩や調味料で味付けを濃くしてあることも多い。

 糖尿病の人では、心筋梗塞や狭心症などの動脈硬化性の病気が起こるリスクが高くなる。脂っこい食品、コレステロールや飽和脂肪酸の多い食品を食べすぎると、糖代謝や脂質代謝にも悪影響が出てくる。天ぷらは糖尿病患者にとって際だって注意を要する食品といえる。

 しかし、このセッションでは「天ぷらは工夫次第で低エネルギーになる」、そして「そのことを科学的に実証してみせる」という。関係者らは「糖尿病であっても食べられない料理はない」と強調している。

 当日のセッションでは渡邊昌・国立健康栄養研究所理事長らが、実際に低エネルギーの天ぷら料理を調理する実演を披露する。レシピを考案したのは、フランス料理のフルコースで360kcalの「知食メニュー」の開発や、一流レストランのシェフや糖尿病患者、医療スタッフなどが参加する「知食フォーラム」などの活動を展開している「知食の会」だ。

糖尿病であっても食を楽しみたい、
おいしいものを食べたい
 当日は知食の会を主宰している田中範正さんによる、レシピ開発にいたる話を聞くこともできる。田中さんは自身が2型糖尿病を発症し、合併症に苦しんだ経験をもっている。糖尿病の療養でもっとも苦しんだのは「食事」だという。糖尿病であっても楽しめる食の探求を続け、知り合いのフレンチのシェフに頼んで作ってもらった低エネルギーのメニューをきっかけに、「知食」というユニークな取り組みを始めた。

 そして開発したのが、フランス料理のフルコースでありながら「360キロカロリー・塩分2.2グラム」という驚異的な低エネルギーの「知食メニュー」のレシピだ。フランス料理のフルコースは2,000kcalを軽く超すが、このレシピではかけそば1杯とほぼ同じくらいのエネルギー量で済むという。田中さんらは、一流のシェフの協力を得ながら、低エネルギーであってもしっかりとした満足感を得られるフランス料理や懐石料理などのメニューをいくつも開発してきた。
ともに考える糖尿病の食生活
 5月22日より東京で開催される第51回日本糖尿病学会学術集会では、「ともに考える糖尿病の食生活」という並行企画も用意されている。知食メニューによるフランス料理のフルコースを、帝国ホテル(千代田区)、ホテルパシフィック東京(港区)、リーガロイヤルホテル(大阪市)で、期間限定で特別料金で利用できるというものだ。

 糖尿病を減らそうと、医療関係者を中心にさまざまな努力が続けられているが、糖尿病の発症はなかなか減らない。先日発表された「平成18年国民健康・栄養調査」では、糖尿病の該当者と予備群はついに1,800万人を超えたと概算された。いまや「成人5.6人に1人が糖尿病か予備群」という事態になった。

 今回のセッションや企画にはすでに新聞社などの取材申込が多数あり、社会の関心が高いという。主催者らは「患者と医療者がともに歩むことで、きたる時代の新しい生活を築いていきたい」と話している。