地震予知の理論的構造 (第一章-現時点での仮説-)
    電磁波による地震予知の理論的構造

 ① 地震を伴う地殻変動は、電磁波を発生させる。

 ② 変動中の地殻は、その物理的構造・性質が、「浮体」的状況にあり、一定の     関係性をもって海水に準じている。

  ③ よって、①によって発生する電磁波は、②との関連性によりその震源域の潮    汐に準じた特性を示す。又、観測値のグラフ特性から、当該変動が殻破壊    か、あるいはマグマ性を主体としたものか推測が可能である。2013年の西の
  島新島の誕生前日に本ブログが小笠原域のマグマ変動を予知した事はその
  代表的な例である。(2013年11月19日記載)
    さらに、過去の的中予知事例から、当該地殻変動の断層構造の推測も可
  能であり、特に「正断層」・「逆断層」かは特徴的に把握可能である。

  ④ ①、③から観測される電磁波特性により、地殻変動の構造・震源域・規模を     推測することが可能である。  
       全国の潮汐観測グラフ(気象庁。海上保安庁など)の潮汐予測特性と対比
    対応・照合・符合を観ることで震源域が推測可能である。また、この推測さ
    れた断層構造により、朔望との特徴的符合も強く観られ、満月・新月・上弦     月・下弦月は代表的符合時である。さらに当該域の満潮時か干潮時の発震
   となるか、推測も可能となる。

 ⑤ 経験則的に、地殻歪みの進行中は、変動構造の規模に対応して発生する
   電磁波強度も比例的に観測される。当該域地殻の歪みが進行し、極値に達
   する時点が地殻崩壊直前となり、此の時点で発生電磁波が終息する傾向が
   あり、このことから、発震直前状況を推測することが可能である。

     付記。 これまでの経験則上、①による、発生電磁波・波長は総じてVHF帯が
       より細かく、鮮明に変動特性を示すと思われる。これは発震を伴う地
       殻構造の特性からくるものと観られる。数Kmにわたって、地殻が固体
       ・固着状態の一単位として変動することは不可能で、現実は大きめに
       観ても数m~10m単位での変動の複合となることから推定される。
         長波・中波での対応特性の把握にはさらなる観察・分析が求めら
       れる。
  
  ⑥ ①によって広大な範囲(~1000~2000km)に達する電磁波は、地表上に、     非気象性( 地表上の大気・気圧・温度変動などに影響されない )雲海を
   発生させていて、これまでの中(M4~5)~大規模(M6~)発震の際、常に
   観測されてきている。この地表上の地殻変動派生雲海との関連研究も必須
   と成ってきている。

     これらは、今後、全国の研究者・諸観測者様達により、さらに一層確実性を高
  められるものと期待され、遠くない時点で日常的地震予報が現実のものと成る
  事は確実である。                                    
                            2016 12/12          杉 太郎