家事の中で何が面倒かというと、献立を考えることである。
“では、今週はいっちょこんな感じで”
と献立表なるものが空から各家庭に降ってきたとしたら、食事を用意する人は大分と楽になるはずである。
そうすれば、買い物も楽に見通しが立てられて確実に無駄遣いも減る。
ある程度の指針があればと常に思う。
『今日は豚肉メインで、明日は鶏肉…。
その次あたりは麺類を挟もうか。
麺類…パスタか中華麺、それともベトナムのフォー的な…
しまった、そろそろ挽肉も使っておかねば。
具沢山スープにパンとサラダの日もあってもいい…サラダに焼いた鶏でも乗せれば大満足や。
あとは副菜とスープ…』
と、献立を考えるのが非常におめんどさんなのだ。
何度も話に出ているが、ひよこよさん家はよく食べる。
マクドナルドへ行ったら長男(12歳)はビッグマック系のバーガーを3個も食べる。
運動もしていないのに、それでも太らなくなった長男は縦に伸びる大事な時期としてお腹いっぱい食べさせたい。
しかしポーランドはスーパーの類が日曜日は営業していないので、土曜日に1週間の食材を買えるだけ買わねばならない。
大体肉類にして10kg、卵は20個に葉物根菜…生活用品諸々をなるべく一度で買わねばならない。
買い物リストが揃っていたとしても、玉ねぎひとつ買うのも至難の業である日などしょっちゅうである。
しかしこれも買い物前日の金曜日に、
ある程度翌週の献立の見通しを立ててこそ買える代物なのだ。
そんな悩みを解決すべく、夫が動いた。
“また食べたいリスト”だ。
『これ、何て言ったらまた出てくる?』
と夕飯を食べている時に夫が聞いてくるので、
その際に適当に料理名を告げていた。
そして夫はその料理名を主菜副菜汁物関係なく、美味しかった料理をメモしてリストを作成していた。
そして買い物前に、そのリストの中にある食べたい料理見て私に教えてくれるシステムだ。
なんとありがたい。
そのご希望のものを作ってもよし、
それをヒントにアレンジしてもよし。
一気に献立を考える範囲が広がるのだ。
珍しく良い仕事をすると、夫からリストをいただいた。
嬉々としてそのリストを見始めたのであるが、料理数が結構溜まっていた。
『香港チャーシューまたやって』
『フランスポテトグラタンも良かった』
と夫がリストの中から献立を勧めてくれるのであるが、
ひよこよさんがレシピを覚えていないのだ。
何をもって香港としたのか、
何が入ってフランスとしたのか全く覚えていない。
ひよこよさんは製菓を作る以外は全て感覚、目分量で作っているため2度と同じものは出せないのだ。
それなのに、
『これ美味いなぁ!何て言えば出てくる?』
と言われれば、褒められて嬉しさと少しの恥じらいが混ざり合い、
やれフランスだ、やれ香港だとお洒落めいた異国の名前入りの料理名を言ってしまう。
そして今、リストにある料理がほぼ迷宮入りと化している。
明日は何を作ろうか。
そう考えながら冷蔵庫を開けては閉め、
また5分後に冷蔵庫を開ける。
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