食器祭りは大体3つの種類に分かれる。
①街の中央広場が会場のテント販売
②工場直販
③点在しているアウトレット店
それぞれ利点難点がある。
中央広場のテントは星の数ほどの種類の食器が揃っている。
数は揃ってはいるが、同じ形の食器を同じ絵柄で何枚も揃えたいという人には工場直売がおすすめ。
アウトレットは掘り出し物を探したい探検家向けで、自分の好きな絵柄があればラッキーである。
さらにそこから割引のダブルラッキーの時もある。
ポーランド食器、と一言で言っても一社が作っているわけではない。
おそらく20社前後の会社があると思われる。
有名どころとして5,6社ほどの工場があり、
それぞれ会社のロゴマークが食器の裏に印字されている。
その中でも代表的な大手の会社は
鳥マークの“ Ceramiką Manufaktura”
ポットマークの“ ceramika artystyczna”
この2社が数多として流通されている。
(左が鳥マーク、右がポットマーク)
ポーランド食器の絵柄はこの会社ごとにそれぞれ特色が異なり、
珍しい柄(スタンプではなく全て手描きのものなど)なほどお値段も張る。
ボレスワヴィエツに行く利点として、
“この2社以外の工場の食器に出会える”
これに尽きる。
ひよこよさんはまず中央広場へと向かった。
中央広場にはたくさんの会社がテント販売をしているので、一気に見ることができる。
会社ごとのテントなので、同じ柄のものが他のテントで売っていることはない。
全てのテントがそれぞれのオリジナル絵柄で勝負をしてくるのだ。
テントは在庫が豊富というわけではなく、
迷って見逃すと戻ってきた時にはなくなることも珍しくない。
売り切れ御免なことが多いので
“迷ったら買う”が鉄則なのであるが、それが非常に悩ましいのだ。
うろうろしていると目に止まったものがあった。
レモン柄のポットだ。
見たことのない柄で思わず手に取った。
初めて見る工場のものだ。
ひよこよさんはポットはすでにモスクワの時に2つ買ってしまった。
しかしレモン柄が可愛くて心がときめいている。
お値段158zl(約6,400円)。
迷った末に元の場所に置いた。
聞いたところ在庫は2個だという。
あんなに“迷ったら買い”と思っていたのに思いとどまった。
また歩き出すと目を引いたものがあった。
カピバラのカップ
熊にしか見えないが、カピバラだという。
見たところ在庫は結構あるが、
手描きなので全てのカップのカピバラの顔が絶妙に違う。
カピバラの表情に散々迷った末、自分好みの顔を見つけたのでお買い上げ。
(“Lady Blue”という工場のもの)
置き物もまた目移りする。
置き物は優先順位としては低いのだが、
季節ものの置き物は少し欲しい。
飾りやすいクリスマスの季節ものを重点的に探してみる。
ちょこちょこ小物を買ったものの、
先ほどのレモン柄のポットがずっと頭にあった。
あのポットは買わなかったら後悔する気がする。
6,400円が5,000円となった。
ここで買わねば女が廃る。
速攻でカードを切った。
ちなみに気になるであろう、
“ポーランド食器祭りでの食器は安いのか”
という話。
結果的に言うと、安い。
しかしこの“安い”は、
あくまで“ワルシャワやその他地域で買うより安い”という意味での安いである。
先日ワルシャワ内の食器屋さんへ行ったところ、約2倍の値段で売られていたものもあった。
もちろん柄にもよるのだが、祭りでは3,4割〜くらいお安めな感じである。
中央広場にはポーランド食器だけではなく、
アーティストの方が個人的に作られた工芸品を売っているテントも数多く出店している。
食器やアクセサリー、絵画など豊かなジャンルの個性が光る。
歩いているとよぼよぼおじい職人のお店で足が止まった。
ファンシーの極み
よぼよぼおじいの描いた、信じられないほどスーパーメルヘンな絵にひよこよさんは射抜かれた。
イースター用の置物で、木製と思いきや陶器で出来ている。
毎年イースターが何なのか結局よく分からないまま過ぎていくが、このうさぎのほっぺたを毎年見たい。
『わしが描いたんじゃよ』
を手に取っていた3分間の間に5回も言っていた職人よぼよぼおじいから購入。
(かわいいほっぺ!!)
ちなみに工場直売の様子がこちら。
柄ごとに多種多様な食器が美しく並べてあり、見やすく探しやすいのが工場直売。
“私が描きました”
と生産者の顔として職人さんの姿が飾られていることも。
“お皿を同じ柄で何枚も買いたい”
“食器の柄を統一したい”
という方には工場直売がおすすめ。
こちらがアウトレット店の様子。
柄に統一性がないため、掘り出し物を探すのが好きな人向き。
“このくらいのお皿を探したい”
など明確に探しているものがないと惰性で見終えてしまうのがアウトレット店。
そして今回ひよこよさんが買った食器たちがこちら。
計31点をお買い上げ。
ほっぺたうさぎを買ったことに触発され、
春に飾る置物が欲しくなって買った3点。
虫好きな次男に合わせて春らしい花を背負ったカタツムリとスズメ。
サンタさんの置き物も購入。
花を飾る習慣がないひよこよさん。
今でこそリビングに造花を飾っているが、
いつかこの花瓶で玄関に花を飾りたい。
(今は玄関というものがない)
昔からポーランド食器の時計をいつか買いたいと思っていたひよこよさん。
今回唯一決めていたことが“時計を買う”であったのでついに叶えられて嬉しい。
(翌日には全て売り切れていた)
これからポーランド食器祭りに行かれる方におすすめしたいのが、
“緩衝材とセロハンテープを持参する”
ということである。
一般的なお店で買うとぷちぷちに包んでくれるので安心なのだが、食器祭りではそんなことはしてくれない。
時計やポットの大物でさえ紙一枚に適当に包まれて渡されるのだ。
(包むものがなくてペットシーツで包む)
紙で対応出来るものもあるのだが、テープがあるとしっかり梱包できるので安心。
ボレスワヴィエツからワルシャワに車で帰っていると、
前日8/14(ポーランド軍隊記念日)に
ワルシャワで行われた軍事パレードで走っていた戦車が運ばれていた。
以上ボレスワヴィエツ、ポーランド食器祭り2025のレポートでやんした。
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