何の気なしに頭を撫でていたら違和感があった。
毛を掻き分けると、1回目に噛まれた箇所が炎症を起こしていた。
変である。
この箇所は4/7に噛まれ、血液検査でも陰性判定をもらっている。
さらに言えば、この日の朝の時点では炎症など起こしていなかった。
むしろ傷口は完治していて、結構前に瘡蓋もとれていたのに。
朝もひよこよさんはチェックしていたので間違いない。
それが夕方には赤く炎症していた。
口元をがっつり吸血した3回目のマダニによって何か反応が引き起こされたのだろうか。
とにかく夫と一度動物病院へ行ってみた。
程なくして“唇にヒアルロン酸を打ち込みました”と言わんばかりの唇ぽってり女医が現れ、
話を聞いてくれた。
*4/7に初めて噛まれ、血液検査もしたが陰性だったこと
*10日前に予防薬を打っていること
*4日前に新たに口元に吸血したマダニがいたこと
*完治した箇所がまた炎症を起こしていること
*食欲はしっかりあること
を唇ぽってり女医に伝えた。
ありがたいことに唇ぽってり女医は英語が話せた。
唇がぽってりなので、アヒル口のように少し唇を突き出して話す。
唇ぽってり特有の喋り方である。
ひよこよさんは真剣な表情で時々目を見開いたり、大きく頷いて見せて唇ぽってり女医の話を聞いている出立ちでいたが、
『um…』
『uh…』
といった単語単語の合間に頻繁に現れる“うーん”的な表現の際の唇ぽってりの飛び出し具合を凝視していた。
英語は夫が聞き取ってくれるだろう。
話を理解してくれた唇ぽってり女医は炎症箇所と口元の咬み傷をチェックし、
『消毒してくるわ』
とおまりーを別室へ連れて行った。
戻ってきたおまりーを抱きながら、唇ぽってり女医の話を聞いてみた。
今度は唇ぽってりに惑わされず、しっかり聞かねばならない。
ポーランドにはこの季節、マダニがとても多いのだという。
そしてポーランドにいる犬は全て、ストロングなマダニ駆虫薬を飲んでいるのだという。
“ブラベクト”という薬で、
効き目も一度飲むと効果は3ヶ月という安心タイプ。
日本で1年分のマダニ予防薬を買っていたが、それでは弱いようである。
確かにマダニ繁忙期で3回も噛まれているので、現在の薬での効果は弱いと言えるのかもしれない。
まずは診察日から数えて10日後に効き目が5週間有効だという、微ストロング錠剤を一粒飲むことになった。
この裏にも表にも何も薬剤名が書いていない薬を飲んだ5週間後から、ストロング薬を処方してくれるという。
頭頂部の炎症は特に問題がないとのことであったが、口元の咬み傷には消毒薬が処方された。
創傷用のジェルで、
“SILVER PRO”と書いてある通り、抗菌作用のある銀成分が入っていて感染を予防するもの。
意外にもおまりーはいつも無抵抗で塗らせてくれてありがたい。
ポーランドにはポーランド向けのストロングマダニ薬があることを知った。
それを服用しているからこそ、全てのポーランド犬は散歩を謳歌しているのだ。
早くマダニを恐れぬ、自信たっぷりに散歩を楽しめるようになりたい。
まずは今週末、名前表記なき微ストロング薬を飲ませよう。
カラーは傷が落ち着くまで引き続き装着。
撫でても寝てるのか起きてるのか、表情が全く読めないのだけが欠点である。
おまりーよ、健康であれ。
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