熱のせいなのか、病院での緊張が解かれたからなのか早々に眠りついていた。
おまりーのベッドはひよこよさんの寝室にあるが、気分次第でリビングのソファで朝を迎える時もある。
この日は寝室のベッドで眠っていた。
そしてひよこよさんも何だか眠たくて早めに布団に入った。
0時半頃のことである。
えずいている声が聞こえてすぐに飛び起きた。
おまりーがもどしている。
夫をすぐに叩き起こして様子を見に行った。
ぐったりはしていなかったので、しばらく撫でた後にまた布団へ戻った。
そしてその2時間後、今度はリビングでえずいた声が聞こえてきた。
速攻で起きておまりーの元へ走った。
こんなに小さな音で目を覚ますのは新生児の授乳以来である。
寝室ならまだしも、離れたリビングで少しえずいた声を聞いただけでまだトップスピードで起きることが出来る自分にも驚いた。
おまりーは残りっぺをもどしたようである。
片付けたあと、おまりーに脱水症状にならぬよう手から水を飲ませてしばらく寝かしつけをした。
翌朝はしっかり朝ごはんを食べ、落ち着きを取り戻したおまりー。
そして夜に再び動物病院へ連れて行ったのである。
今回は前回のおじさんおばさん医師ではなく、
同じく英語が出来ないおばさん医師であった。
前回のおじさんおばさん医師はレントゲンが撮れなかったことから、
『触診でまだ顔を痛がるようであれば、
軽い麻酔で大人しくさせてから撮るで』
と言っていた。
その“軽い麻酔で大人しくさせる”ということの方がひよこよさん夫婦は心配である。
そして運命の触診。
おまりーはごりごりに顔を押され、
体を揉まれても何も痛がる素振りを見せなかった。
『痛がってないし、多分大丈夫やろ。
レントゲンもいらんと思うわ。
あと昨日の血液検査の結果やけど、これも何も問題の所見はなかったで。
よかったな。
ただまだ熱があるな。
でも今相当な興奮状態やからそれで体温が上がってるのもあるとは思うんやけど、
昨日も熱があったし抗生剤の服薬を出すわな。』
とおば医師は言った。
良かった。
血液検査も何も異常がないことも安心した。
服薬は2種類。
抗生剤が5日分と整腸剤が10日分処方された。
同時服薬はNGで、1つ服んだら2時間以上空けねばならない。
カプセルが人間が服んでも大きいと感じるサイズ。
風邪薬のコンタックさんサイズである。
土日にこの薬を服用し、月曜日の午後に再受診するよう言われた。
週末は短めのお散歩に留めたのであるが、
散歩前まで青空が広がっていたのに関わらず、ひよこよさんが外に出ると途端に大粒の雹と吹雪に見舞われた。
金曜日は春うららかに20度近かったのに、
まさかの-7度である。
今週は冬将軍のご帰還のようだ。
そして月曜日、ひよこよさんは1人で動物病院へ向かったのである。
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