あれからずっとひよこよさんは胸にもやもやを抱えていた。
自分の中で納得がいってなかったのだ。
しかもすぐに改善出来る点があるとなれば、早く試してみてこのもやもやを消化したいのである。
前回は水で12時間戻した豆を撹拌し、
ミキサーにかけてから鍋に火をかけてみた。
今回の変更点は
①水でたっぷりと24時間戻す
②その後、蒸してみる
③ミキサーではなくブレンダーで撹拌する
この3点である。
煮てしまうと栄養素が水に溶けてしまう気がしたので蒸しを選んだ。
さらに蒸しが上手くいけば蒸し大豆としてこれからの料理にも使えるので上手くいけば嬉しさこの上ない。
こちらが24時間たっぷりと水を吸わせた大豆である。
こちらの大豆を1時間蒸してみる。
1時間後、大豆の色が大分濃くなって指である程度潰せるくらいになった。
これを豆の総重量×1.2倍の水を入れてブレンダーにかける。
いい感じかもしれない。
前回のようなつぶつぶ感はこの時点で消滅したのだ。
撹拌後は鍋で沸騰まで中火、その後は弱火で10分火をかける。
もしかしたら蒸したのでこの工程は必要ないのかもしれない。
だが分からないのでとりあえず弱火でかき混ぜ続けた。
10分経った後、濾し袋に入れて豆乳とおからに分かる。
激熱な液体を絞らねばならないこの工程が1番辛い。
手を真っ赤にしながら絞る。
こちらが搾り取ったおから。
非常になめらかである。
これだ。
ひよこよさんがずっと会いたかったのはこのおからなのだ。
大歓喜のうちに卯の花を作る。
今回は生意気にも彩りを意識して干し椎茸と人参といんげんの3色展開。
あとは調味料とおからを煮て完成。
日本の卯の花、ここに完成
非常に舌触りのいい卯の花である。
これが食べたかったのだと、ひよこよさんは1人で歓喜した。
そして夕飯に華を添えた名脇役の卯の花を自信満々に出したのである。
家族、全然卯の花食べない
いいのだ。
ひよこよさんは“ポーランドでも望めば卯の花は食べられる”という紛れもない事実を手に入れたのだから。
海外でどうしても卯の花が食べたくなった誰かへ届くことが出来ればひよこよさんは満足なのである。
おちくしょうさん。
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