『こんな形やったっけ?』





歯である。


上の右の1番奥にある歯の形、それが何となく気になった。


でも詰め物が取れたとか、前回のような絶望ぽろりがあったわけではない。


詰め物ぽろりの話




元からこんな形だったような気もする。



そうやそうや、元からこんなんや。

焦った焦った。




…が、舌でちょんちょんすると少しいつもより舌触りが鋭利なような気がしないでもない。





どっちや。




痛くもない、

冷たいものを食べた時にしみるとかそういうのもない。



“大丈夫やろ”


という自分と、


“念のため診てもろたら?

えらいこっちゃやで、もし放置して虫歯にでもなったら。


何もなかったらそれはそれでええやないの。

去年12月に歯医者行ったばかりやん、

もう怖くないやろ。

『年始の検診に来ましたわ』

の感覚で診てもらたらええやん。”


という自分がいる。



でも舌触りに違和感があるとなれば、

それは間違いなく違和感だ。


早めに診てもらうに越したことない。




というわけで大たわわ女医がいる歯医者へ行ってきた。



大たわわ女医に診てもらった話






今回は大たわわ女医ではなく、

細細女医と歯科助手女子の2人組であった。



ひよこよさんは右奥歯に違和感がある、

と伝えると細細女医が口の中を診始めた。



それと同時に助手女子が、おそらく週末に訪れたレストランでの出来事であろうことを細細女医に話し始めた。



笑う細細女医、大きく話を畳み掛ける助手女子。




ひとしきり2人で笑ったあと、

細細女医は真顔でひよこよさんに言った。




『Everything is ok』







いやちょっと待ってくれ




細細女医よ、よく診てくれ。


違和感があるんや。

助手女子のレストランの話やなしに、

もう一度ちゃんと診てくれ。



とひよこよさんは伝えた。




するともう一度ちゃんと診た細細女医は


『ちょっと欠け始めてるけど直す?』


と聞いてきたのでひよこよさんは大きく頷いた。





そうと決まれば新しい詰め物に変更する施術に入る。



助手女子が唾液吸引の細長い管を口に入れた。



しかし週末のレストラン話にまだ花が咲いており、お話に夢中の助手女子は全く明後日の方向に吸引具を口の中に置いた。



助手女子さん、そこは上顎やで。

上顎に吸引具をつけてもそこに唾液はないんやで。



そう言いたいけど言えない。



言えないまま治療は終わった。



助手女子はひよこよさんがドアを閉めるその瞬間の時もまだレストランでの話をしていた。



彼女にはひよこよさんが見えていなかったのであろうか。

まるで患者などいなかったかのようである。



支払い額は前回の詰め物修復の時と同じ、

400ズロチ(約15,000円)であった。




日本にいる時より歯医者に通っているひよこよさん。

今だに銀を白プラスチックに変えたことを悔いているのであった。




よろしくおねしゃす。




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