ひよこよさんがエジプトを訪れたかった理由のひとつが、オープンほやほやの“大エジプト博物館”である。



着工は2012年、全館オープンを2020年を目指していた大エジプト博物館。


しかしコロナで工事が大幅に遅れ、
2024年の10月、ついに常設展示場がプレオープンとなった。


全館オープンには間に合わなかったが
それでもどうしても行きたかった博物館に胸躍らせて行ってきた。





大エジプト博物館は日本が結構出資しているため、メインエントランスには堂々と日本語が記されている。


10時くらいに到着すると、人もおらずガラガラ。





外国人観光客は1,200エジプトポンド。

この時は1EGP3円だったので、

大人3600円、子ども1800円。





入り口の三角形はピラミッドを表している。

壁一面にあるヒエログリフは全て歴代王の名前である。


わくわくが止まらないひよこよさん。





エントランス入ってすぐに本物のでかいラムセス2世の巨像。





中へ入ると像、像、像。






そしてしばらくしてひよこよさんは思った。



『最初のラムセス2世が1番の見所やったな』





いやもちろん、

もちろんこの像たち全てがとんでもない価値のあるものであり、大変貴重なものだということは百も承知である。





がしかし、こうも像に次ぐ像ばかりであると集中力が切れるものである。




それが故に、どこぞの王と王妃の像を見て


『像を作られる時や写真を撮られる時…

いつの時代も妻が夫に寄り添うもんなんやな


子どもたちよ、

あんたたちはこういう場面になった時には

がっつり彼女の肩を抱く男になってくれ』



と全然違うところへ意識が飛んでしまう。



(いつの時代だって嫁の片腕は旦那に寄り添う)



そして博物館内を全て見たのだが、ミイラさえ展示されていなかった。



ツタンカーメンの黄金マスクはまだ旧博物館に展示されていることは知っていたが、

2024年の年末時点でまだ8〜9割が像とは。



(間抜けの殻である)



子どもたちも像を見飽きり、早々に外の水流地面へと興味を移した。



(石像より水流)



なんてことだ、

2018年に行ったエッフェル塔の時と何ら変わっていないではないか。



(エッフェル塔より小石)



エジプトまで来てミイラを見ずに帰るものかと、そのままエジプト考古学博物館へ行ってきた。





ここにツタンカーメンの黄金マスクとミイラが展示されている。



入場料は大博物館の約1/3。

大人550EGP(1,650円)

子ども275EGP7(825円)





しかし有名展示であった、

寝台列車のようにミイラが展示されていたミイラ室は2024年に閉鎖されてしまったとのこと。




がっかりである。




残念極まりなく歩いていると、

ついにショーケースに納められている綺麗な女性のミイラとご対面。



(ご注意:次の写真はミイラさんです)






向かって左下に温度計があり、温度管理もしっかりされている。



髪の毛もしっかり束感があり、眺めていると何とも不思議な気持ちになった。




そしてついに“写真撮影禁止”と書かれた部屋があり、そこには黄金輝くマスクが鎮座していた。





これはツタンさんの…!



しかし詳細が知りたくて、翻訳のために少しでもケータイをいじろうものなら


『No!

NoNoNo!!』


と叫ぶNoNoおじさんがこの部屋にはいる。



一切ケータイを触ることが許されない部屋にある黄金マスクを、ひよこよさん家は何度も何度も見た。




そして何とも興奮冷めやらぬ表情で

『…すごいな。
これでエジプトでツタンカーメンのマスク見たって言えるな。』

と頷きながら部屋を後にした。



ミイラも見た、黄金マスクも見たと満足しながら出口を探していた時である。





え?






ツタンカーメン





『ちょっと!

ツタンカーメン書いてあるけど!』



と大慌てで家族を呼び戻し、

入ってみると先ほどの部屋とは比べ物にならないほど荘厳にツタンカーメンの黄金マスクが飾られていた。




危ない

見落とすところだった




そしてしっかり目に焼きつけてきた。




『…ツタンカーメン見逃すとこやったな。

最初の影武者マスクは一体誰やねん。』



と考古学博物館を後にした。




後々調べてみると、プスセンネス1世という方のマスクであった。



ツタンカーメンの部屋も撮影禁止であるが、

NoNoおじさんはいない。

それが故、結構写真を撮る観光客が多かった。

ツタンカーメン部屋こそNoNoおじさんが必要ではないのだろうか。




これでひよこよさん家は

ピラミッド、スフィンクス、ラクダ、大博物館に考古学博物館という満足腹いっぱいでカイロの旅を終えたのである。




次回、エジプトの沖縄へ旅立つ話。



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