子どもたちのインターは定期的にアプリでお知らせをしてくれる。



今後のスケジュールや寄付のお願い、授業で必要なものを揃えて欲しい時などである。



先日、year5に通う次男(9歳)のクラスからこんな連絡があった。



『今私たちのクラスは古代ギリシャを勉強しとります。

12/16に最後の古代ギリシャの授業を予定しとるんやけど、その時に生徒たちが古代ギリシャの服を着られたら素晴らしいことやと思いますわ。


という文面とともに、写真が添付されていた。




①、布を用意

②、古代ギリシャの服の出来上がり



のような図が1枚だけ載っていた。



ひよこよさんはインターナショナルデーなどの催しのために、念のため子どもたちの簡単な袴などは日本から用意してきた。



が、古代ギリシャの服は全くの想定外である。




ひよこよさんは分かっている。



日本と違い、全ての家庭は用意しない。

なければ制服で全然構わないのだ。



だから学校側も“着られたら素晴らしいことやな”という、あくまで出来たらいいね晴れたらいいねスタンスなのである。




しかし。



次男はまだ全くと言っていいほど英語が話せない。

ただでさえ疎外感を感じる毎日なのに、

古代ギリシャの服もなかったら余計に寂しい思いをさせてしまうのではないか。



ここはNetflixを消し、次男のために一旗揚げたい。


いや、Netflixはそのままでいい。

Netflixを観ながら久しぶりに裁縫箱を開けて、古代ギリシャの服を仕立てようではないか。



おそらくこちらが男性の古代ギリシャ服であろう。





布の上に小さく“A,B”と書いてあり、

その横の男性に“C”と書いてある。




一体何がAで何がBで、

どうなってCなのか。




一枚布を折って折り目のある方を頭が通るように切ってあるのかもしれない。



乳首は出ていいのだろうか。

Cの男性は片乳首が出ている。


子どもたちも上裸でこれを着るのだろうか。


出来ることなら乳首は出ないスタイルで仕立ててあげたい。




ひよこよさんはまずシーツを買いに行った。





危なかった、白はラストひとつだ。



シーツと、次男の膝あたりに長さがくるようにXXLサイズの男性の肌着を買った。





まず、肌着は斜めに切る。





シーツはボックスタイプだったので、ゴムのあたりを全て切る。





横サイズがありすぎたので1/3ほどの幅を切る。





あまりにもシワが気になるので、シーツと肌着にアイロンをかける。





ここでなぜかいつも使って問題などなかったアイロンが、スチーム部分から汚れ水を吐き出した。




『汚れ水やないかい!!』


と思わず突っ込んだ。



慌てて肌着を洗うものの一度洗濯せねばならず、大変おくそさんである。




洗濯して乾いた肌着の肩部分に、細かく折り合わせて作ったギャザーを作ったシーツを縫い合わせて終了。



その出来栄えは…



パターン①:寒くても安心、右肩隠しスタイル




パターン②:ギリシャの男、王道スタイル





2パターンを選べる古代ギリシャ服が完成である。



欲を言えば、カーテンの紐のタッセルのようなものを腰に巻きたい。



クリスマスシーズンなので柊の葉で月桂樹を模した冠を作ってもいいかもしれない。



ひよこよさんに山伏の血が流れていようものなら稲藁でわらじの一足でも作るのであるが、

さすがにそれは叶わない。




しかし出来上がったギリシャ服を見てひよこよさんは思う。



授業の最後にこの服を着たとて、一体何を学ぶのか…と。



誰よりも学んだのは古代ギリシャの服の仕組みを調べ、仕立てあげた自分なのかもしれないと思うひよこよさんであった。



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