いたって普通の、可もなく不可もなくホテルである。
隣がレストランなのもあり、騒音は激しく夜中までどんちゃん騒ぎが聞こえてくる。
が、室内は清潔感があるのでよしとする。
しかし壁に飾ってある大きな絵が、
思春期真っ只中の男子がいる家族にとってはちょっとアモーレ。
そういう時は先に長男に
『長男、ごっついアモーレしとるな。』
とすかさず真顔で言っておく。
『アモーレってなに?』
と長男は聞いてくるが、
『アモーレはアモーレや。
知らんけど。』
とでも言っておけば万事解決である。
大体夕飯を食べて部屋に戻るのが21時過ぎとなるので、シャワーを浴びて寝るだけの部屋なのでアモーレも気にしない。
夕飯は友人に紹介してもらったホテル近くのレストランへ。
そこで何を思ったのか人生初体験のイカ墨パスタを注文し、家族全員で歯を黒に染めた。
21時過ぎにホテルに戻り、お腹が満たされて眠くなっている子どもたちを先にシャワーへ。
シャワーの電気はここかと浴室の隣のボタンを押した時である。
アモーレピンク
ピンクだけではない。
ゆっくりとピンクから紫、紫から青、青から緑…とシャワー室の照明は7色に色めきながら裸の次男を照らす。
シャワー室だけが謎の7色照明である。
そして子どもたちと夫まではかろうじて出ていたお湯が、完全に最後のひよこよさんで止まった。
今さらレセプションに話をつけるのも面倒なので、1日目は水シャワーでフィニッシュ。
水シャワーはウラジオストク以来である。
風呂場がアモーレ7色に光らずともよいからお湯だけは出してほしいと思うひよこよさんであった。
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