ひよこよさんは所謂、“骨董市”みたいなものが好きである。




そもそも種類に限らず市場や出店の類があると、欲しいものはなくとも必ずのぞきたくなる性分なのだ。



先月のロンドン旅で訪れたノッティングヒルのマーケットでの心の躍りようといったら、岸和田のだんじり祭りのてっぺんにいる男性に匹敵したほどである。






そんな思いをワルシャワでもしたい。


骨董品から宝物を探し当てたい。



そんな思いから訪れた先はBazar na Kole






日曜日にスーパーや商業施設がお休みのポーランドで稀な存在である強気の週7日開催。

しかも朝6時から夜19時までの長時間営業。



口コミを見るとやはり土日が一番出店率が高いとのこと。

そして目に入るのは、溢れかえる『ゴミを売っている』という投稿。



しかし中には『根気よく探せば宝石が』とのコメントを見つけた。




これである。


そもそも骨董市など必要のない人から見ればゴミ同然の不要品であろう。

その中から自分の宝物を探すのが骨董市の醍醐味というものだ。




そして日曜日、ひよこよさんはいざ参ったのである。




まず周辺に車が止められず、夫に


『先に1人で行っとき』


と言われたので、夫と子どもたちを車に残し偵察に行った。





到着して1分、ひよこよさんはすぐに夫に連絡をした。






ロンドン最大級のアンティークマーケットと比べる気はない。


そんなことは分かっていて来たのだ、が。





骨董すぎる






違うのだ。



分かってはいたけど、違うのだ。



こういう皿と一緒にライスペーパーが売られているとか、そういうのではないのだ。





しかしせっかく来たのだから隅々まで見たいと思い、足を進める。





広場らしい所に入るとそれなりに店舗はある。


が、とにかく売り場が無法地帯である。





おたまに本、古いおもちゃに家族写真らしきものさえある。





『もしかしたらレアなポーランド食器があるかも』

と思っていたが、そんなものは本当にひとつもないとここに断言しよう。





しかしこの乱雑さが段々と面白くなり、

さらなる奥地へと進む。


間違いなくアジア人はひよこよさん1人である。




骨董過ぎる絨毯や、





骨董の代名詞、部族的な置物もフルラインナップ。





もし靴を片方なくし、

新たな片方のみを探していたらぜひこちらへ。





しかし興味深いものもある。


おそらく戦争時に使われた薬莢らしきものや、





銃や銃剣、双眼鏡やヘルメットまで。





そして唯一あった毛皮屋さんで足を止める。





冬はやはり毛皮が暖かい。

これはロシアで学んだことである。



が、コートの類は日本で着られないのでマフラーや手袋の小物をモスクワで買い集めていた。


イズマイロフ市場にある毛皮屋の女将と仲良くなり、チンチラのファーを大体1,000円から2,000円という安さで売ってくれたのである。



そんなことを思い出しながら毛皮を吟味していると店主の男性が声をかけてきた。



そしてそれが何となくロシア語のように聞こえたので、試しに話してみたら通じたのである。



ファーの髪ゴムの値段を聞いてみたところ、

30ズロチ(約1,100円)だという。




『20ズロチ(約750円)なら買うで。』


とダメ元で言ってみたところ、了承してくれた。




言ってみるものである。


手首に着けておいたら冬らしい髪ゴムを購入。





結局買ったのはこの髪ゴムのみ。


骨董ではなく新品を買っただけである。



分かってはいたが、骨董すぎる骨董市であった。




何とも言えない気持ちになりたい猛者がいらっしゃればぜひこちらへお越しください。




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