(圧倒的シェア1位のアレグロ)
ひよこよさんも例に漏れずallegroユーザーである。
炭酸水をこよなく愛するひよこよさんにとって宅配は必要不可欠なのだ。
Amazonとほぼ同じサービスのallegroは、
品物や注文時間によっては翌日の宅配も可能という素晴らしいスピード感もある。
そして3日前、ひよこよさんは炭酸水を注文した。
ひよこよさんは飲んだ瞬間に喉が爆発するほどの強炭酸が好きである。
ポーランドにも数え切れないほどの銘柄があり、数多の炭酸水を飲み比べてきた。
(奥の奥まで、見渡す限り全て水)
今のところ1番喉にガツンと来るのは
Żywiec Zdrój Mocny Gaz という銘柄である。
この炭酸水を注文しようと選んでいた。
しかしお店によっては買える量や、
『宅配無料まであと○カートン』のように違いがあるのでよく調べて選びたい。
ひよこよさんの家の備え付け冷蔵庫は小さい。
細長くて奥行きもないのだ。
日本では容量550Lの冷蔵庫を使っていたが、
今の冷蔵庫の容量は肌感覚350Lあるかどうか。
なので1.5L容量の炭酸水を入れようものならドアも閉まらなくなってしまう。
1Lでも結構幅をとってしまうのだ。
よって500mlの炭酸水を冷蔵庫の隙間隙間に入れたくて500mlを24本購入した。
有料会員Amazonプライムのように、
“allegro SMART!”に有料会員登録すると送料無料になる。
よって今回の炭酸水500ml×24本も無料となった。
10/1に注文して到着は8日の月曜日と若干ゆっくり配達であるものの、24本の水を無料で運んでくれるのだからありがたい。
そして10/4、呑気に自宅のソファでおまりーの腹を撫でていた時である。
ケータイに着信が入った。
しかも呼び出しが長い。
海外生活において恐ろしいのは玄関のチャイムとケータイへの知らない番号からの着信だ。
ひよこよさんは知らない番号なら一度見送ることにしている。
経験上、セールスの電話の時もある。
そして一度見送った電話が再び鳴ることは少ないのだ。
もし本当に用があるならまた電話が来よう。
『すまんな…出なくて…』
とケータイを細目で見つめていると着信が切れた。
ほっとして
『やれやれ、セーフセー…』
と思っていたらまた同じ番号からかかってきた。
これはまじのやつだ。
まじに用があって掛けてきているやつである。
おそるおそる電話に出ると、男性の声で猛スピードのポーランド語が流れてきた。
『アー…ワタシ日本人デスワ。
ワタシ、ポーランド語ワカラナイ。
何カ アリマシタ?』
と尋ねてみた。
『何カ アリマシタ?』
と聞いたところでポーランド語が返ってくるのだから分からないのだが、
とりあえずひよこよさんの住所を聞いてきているようだった。
『——————(ひよこよさんの住所)で合っているんか?』
と言われていることだけは聞き取れた。
なので
『そうや。
それで合っとるで。』
と答えても何か困っている様子であったが、
ひよこよさんとて困っている。
英語はいけるかと問うと『Nie(いいえ)』と返ってきて余計にお手上げである。
お互い長時間無言の攻防戦となってしまい、ひよこよさんはひと言
『すまんな…』
と言って切ってしまった。
そもそも誰や。
知らん人に住所を言ってしまったらあかんかったんやないか。
危機管理能力がお花畑になっとらんか。
しかし彼は先にひよこよさんの住所を言ってきたし、その住所も合っていた。
故に宅配の確率が高い。
しかし炭酸水の宅配は来週である。
そして他に注文したものは他にない。
そわそわしているとショートメッセージが届いた。
『マッサージ店があるマンションか?』
と彼は問いてきた。
ひよこよさんは今さら
『宅配さんですか…?』
と聞いたら『そうや』と返ってきた。
『わいの家、ワイン屋の隣のマンションやで』
と言ってみたが、
『ワイン屋の前におるから出てきてくれへん?』
と彼に言われ行くこととなった。
急いで毛玉部屋着を脱ぎ捨てワイン屋まで行くと、水が入っているであろう段ボールを2箱持っている男性が見えた。
『来週の8日到着ちゃうんかい』
と思ったが、早い分にはありがたい。
『すまんな、ポーランド語分からんくて…』
と言いながら玄関前まで運んで運んでもらい、
ことなきを得た。
『12本ずつ入っている段ボールにしては小さいな』
と思いながら開けると、
1L×6本が2つ
頼んだのは500ml×24本だ。
容量は同じだからOKという認識なのであろうか。
間違いかと思い、allegroのアプリで確認すると
2箱とも配送済みとなっていた。
冷蔵庫に入らないから割高でも500mlを注文したのに、お値段そのままで1Lサイズである。
こんなこともあるのだ。
注文したサイズが来るとは限らない。
大事なのは総量が合っているかであり、サイズではない。
どんなサイズが来ようとも驚いてはならない、
またひとつ豆鉄砲の経験値を上げたひよこよさんであった。
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