おまりーもひよこよさんがブログを書いている時はぬくぬくしている。
さて、前回に引き続きロンドンの話である。
“ロンドンのご飯は美味しくない”
ということをよく耳にする。
実際にその通りだという人もいるし、
そうでもないと言う人もいるだろう。
本人の味覚や好みも大きく左右すると思うが、
ひよこよさんは特に美味しくないとは感じなかった。
ただ格別『ごっつい美味!』というほどではないが、正直に言うと『うん、美味いな』くらいである。
1泊しかしていない新参者がイギリスの食を語る資格など毛頭ない。
ただ、帰りの空港内で急いで口に詰め込んだ
ガーリックソースをかけたグリルチキンがお米の上に乗っている代物は
『びっくりするほど美味ないな!』
レベルであったことは間違いない。
結論、当たり前だがお店による。
ひよこよさんは食べたことのないもの、
初めて食べるものへの探究心が結構ある。
わがまま馬鹿野郎として思われるであろうが、
余程の好物や想像以上に美味しいものでなければ何を食べても“知っている味”として、脳内がわくわくしないのだ。
しかし今回のロンドンでわくわくした食べ物があった。
『玉ねぎのジャム』である。
1日目に友人が連れて行ってくれた、ノッティングヒルにあるスコーン屋さん。
ひよこよさんはプレーンを選択。
レジで伝えると、バターと生クリームの中間的なクロテッドクリームと、ジャムを1種類選ぶことが出来る。
小瓶に入ったベリー系やマーマレードジャムと共に、玉ねぎジャムは鎮座していた。
名前は“Onion Relish”と書かれていた。
(カフェの地下一階の電飾色味はクラブ系)
この玉ねぎジャムを一口食べて、わくわくした。
食べたことのない味である。
中にはレーズンも入っていて、甘酸っぱい。
若干マーマレードのような爽やかな酸味もあり、
でもしっかり玉ねぎの味もする。
色味はもう飴色中の飴色である。
この初体験のジャムにひよこよさんは魅力された。
調べてみると、パブなどでは前菜に添えられたりする昔ながらの定番ジャムであるとのこと。
イギリスの定番であるなら、もしかしたらスーパーにあるかもとお店を回ったが見つからなかった。
また食べたい。
すぐにでもまた食べたい。
ひよこよさんはロンドンからワルシャワの自宅に深夜に着いたが、お布団に入って目をつむっていても玉ねぎジャムのことを考えていた。
舌があの味を覚えているうちに作ってみなければ。
そして居ても立っても居られず、
早朝から玉ねぎを切り、見事にあのスコーン屋の玉ねぎジャムを再現したのである———
【ひよこよさんの再現レシピ】
《ロンドンで食べた玉ねぎジャム》
[用意するもの]
*玉ねぎ 大きめの中2個
*レーズン
*砂糖 大さじ4
*無塩バター 20g
*お酢
*100%オレンジジュース
色々レシピを探したが、レーズンではなくクランベリーver.もあったし、にんにくを入れているもの、生のオレンジピールを使っているものもあった。
が、ひよこよさんがカフェで食べた玉ねぎジャムはにんにくの味はしなかったし、オレンジピールも入ってなかったので用意するものは以上とする。
あくまで自己満の再現レシピである。
①バターを鍋で溶かして、薄くスライスした玉ねぎとお砂糖を入れて20分炒める。
(強めの中火)
焦がさないように、一心不乱に20分間炒める。
15分経ったあたりで、刻んだレーズンを加えてまたがんばる。
とにかく自分の手を応援しながら動かす。
②弱火にして、オレンジジュースとお酢を1:1の割合で加えて蓋をして30分煮る。
(おそらく100mずつくらい入れた)
煮ている30分の間は自分の手をしっかり褒めて休ませること。
③蓋を開けて強めの中火で水気がなくなるまで、自分の腕を鼓舞しながら再度炒め続ける(約15分)
ここで甘みを加えたければ砂糖を、
酸味を加えたければお酢を、
爽やかさを加えたければオレンジジュースを加える。
さらに炒め続けると、玉ねぎは完璧な飴色になり、他のジャムのようにもったりする。
べたべた感になれば完成。
大きめの玉ねぎ2個が小さい保存容器に収まるくらいの容量。
驚くほどにあのカフェの味そのままに再現出来たのである。
近所のスーパーのかちかちパンと合わせても美味しい。
午前中から集中して料理と向き合って非常に満足したひよこよさんは、午後はしっかりNetflixと向き合ったのであった。
よろしくおねしゃす。