最近子どもたちの鼻水が止まらなかったり、咳き込んだりが続いている。

ひよこよさんも鼻水は出てないものの、寝不足のようにまぶたが重たい。

かといって身体はだるくないし、熱もない。




「アレルギーですヨ、ひよこよサン。」


げにげにーが言った。


「春ですカラネ。
花という花から色々出マス。
もう全部。全部の花カラ。」


なるほど、日本でもお馴染み花粉の季節はロシアにもあるらしい。

スギ花粉ではない、まだ体にはあまり蓄積されていない何かの花の花粉に少しずつ体が反応しているのだという。


どうりで最近テレビを見ていても、
『都会にもまれた暗い顔の鼻がくずくず系女子が薬を飲んで、最後は爽快な顔で高原をバックに鼻がスー。』
的なCMが多いわけである。


「ひよこよサン、ちょっと待って下サイ。」

とげにげにーが何やら紙に書き出した。




『ハイ、これネ。
アレルギーの薬デスからネ。
こっちがタブレット、こっちがスプレータイプ。
タブレットは朝に一錠、スプレーは朝夕に一回ずつネ。
薬屋さんに行けばありマスから、飲んでみて下さいネ。』




医師、げにげにー。




早速購入してみると、『эбастин(エバスチン)』の文字。

日本の耳鼻科でアレルギーの薬といえば出されるであろうエバスチンである。


『エバスチンてロシアにもあるんや…。』
と少し感慨深くなるひよこよさんである。


よろしくおねしゃす。



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ちなみにげにげにーは春だけ小麦アレルギーになるため、パンやパスタ、ビールまでも春は食さないそう。
春はひたすらじゃがいもを食べる季節、それがげにげにー。

これからもよろしくおねしゃす。**