モスクワのテレビ15チャンネルはディズニーチャンネルである。
ひよこよさんの充電があと76%だとか、タブが12個も開いていることはどうでもいい。
ひよこよさんはたまにディズニーチャンネルのHPを開き、夜にどんな映画がやるかなどを確認している。
よく知っている映画などがやれば、細かいセリフは分からなくともロシア語の勉強にもなるかもしれないからである。
しかし今日ひよこよさんの指が震えた。
『ハウルの動く城』
まさかのディズニーとスタジオジブリの融合。
…ロシアで日本の映画を見るのは初めてである。
日本語音声でロシア語字幕であろうか。
それとも普通に音声がロシア語なのであろうか。
念のために聞き取れた用に紙とペンを用意しておこう。
…そして始まった。
なんと。
本当にハウルの動く城ではないか。
ハウルにディズニーのロゴ。
さぁ音声は。
まさかの音声かぶせ。
日本語が聞こえてしまってロシア語が全く分からない。
しかも気づいたのが。
男性が2人、女性が2人など、
同性が2人以上の会話は、少し声色を変えて同じ声優さんが話している。
というよりこのハウルの動く城自体が、
少しずつ声色を変えた男性と女性の声優1人ずつで構成されているのだ。
そして声に全く感情を入れない。
徹底された棒読み吹き替えである。
新しい声優のカタチ、極まれり。
よろしくおねしゃす。
**いつも読んでいただき、ありがとうございます。
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開始1分で紙とペンをしまいました。
開始1分で紙とペンをしまいました。
倍賞美智子さんとキムタクさんの声を消しに消した無感情吹き替えは結構見ものでござんす。
これからもよろしくおねしゃす。**