『…あ、これやっちゃったな。』
こないだの月曜の夜、ベッドに入る前に足のむくみ取り靴下を履こうと立ち上がった時であった。
腰である。
…ひよこよさんは今から10年前、椎間板ヘルニアになった。
椎間板にブロック注射を定期的に打ち、痛みを軽減して今に至る。
ブロック注射後は多少の腰痛持ちであるものの、通常の生活には支障がなかった。
腰痛再発の思い当たる節としては、間違いなく先週の日曜日に長男にスキーを教えていたことである。
そして翌日この腰痛である。
その夜はひたすら
『この痛みがただの通りすがりの痛みでありますように。』
と願いながら寝た。
が、翌日。
その痛みは通り過がってはくれずに、どっしりと滞在していた。
ひとりでは立ち上がれない。
一回貞子のように這いつくばりながら床に流れ落ち、そこからベッドにつかまりながら立ち上がった。
立てた。
座るより立っていた方が楽。
がしかし曲がらない、反れない、屈めないの三拍子トリプルアクセルである。
移動は和泉元彌が降臨したが如くの
そろりそろり状態。
リップひとつ落とそうものなら拾うのもこの有様。
果たしてこれはスキーでの筋肉痛なのか、
椎間板ヘルニア再発なのか、はたまた急に立ち上がった際の軽いぎっくり腰なのか。
「ちょっと腰痛いから駅前んとこの整形外科行ってくるわ〜」
が出来ないロシア、どうなるひよこよさんの腰。
よろしくおねしゃす。