『世界の言語はなぜ統一されないのか。』
ひよこよさんは学生時代から幾度となく考えていた。
どうにかならんのか。
ひとつになったら世界中が楽になり、学生は勉強科目が減る…
という完全にぐうたら的発想である。
『いや、もし今から言語が統一されたとしてもそれは英語やろな。
それなら勉強せなあかんのは変わらんわ。』
と毎回同じ着地点でフィニッシュするのが常となっている。
しかし普段生活はロシア語、長男のプリスクールは英語となった今、
そのぐうたらな考えは恨み節的な立ち位置で日に日に力を増している。
駐在妻はどれほどの語学力が必要なのだろうか。
英語。
ひよこよさんとて、高い学費を親に払ってもらって大学を出たのだから、
卒業時は試験を通るくらいのレベルはあったはずである。
だが語学は使わねば忘れるもので、卒業から10年を経た今の英語力は思い出に等しいレベル。
ロシア語。
ひよこよさんはウラジオストク時代、3回だけ家庭教師をお願いしたことがある。
とても素敵で親切なロシア人の先生であったのだが、口頭一番に
『ロシア語には、“主格”などの格が6つありマス。』
と言われた時に白目を向いた。
そして長男の3ヶ月の夏休みが始まると同時に勉強どころではなくなり、
家庭教師はフェードアウトとなってしまったのだ。
…しかし今、生活出来ている。
そりゃ英語も現地語も出来たらもっともっと文化も生活も楽しめることが出来るのだろう。
でも今のままでも最低限の生活はおくれてしまっているのだ。
ひよこよさんは『駐在』である。
それならそれで、期間限定である現地での生活を楽しんでしまってもいい気もする。
しかしながらロシア人はとても話好きで、
相手がロシア語を話せようが話せまいが、とにかく話しかけてくる。
『何言っとるのか全っったく分からんな…。』
という度々起こる危機を乗り切るために、ひよこよさんはある表情をする。
それは…
こんな顔である。
この顔でうなずいていれば、ほぼ100%乗り切れることを学んだ。
『これで乗り切れるのであればええわ。』
と思う自分と、
『でも時間があったらちょっとくらいは語学かじりたいな。』
と思う自分が交錯する日々。
しかしそう思うだけで日々ぐうたらしてしまうひよこよさんであった。
よろしくおねしゃす。
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とりあえず…とりあえず『次男がプリスクールに入る来年までは現状維持でよし。』と勝手に決めました。
来年は来年で、また新しい風が吹くさ。
これからもよろしくおねしゃす。**