ウラジオストクのスーパーには、プリンが売っていない。
どこかカフェのテイクアウトにはあるのかもしれないが、ひよこよさんの知る限りスーパーには見当たらない。
でも子どもというものは、食後にデザートを欲する生き物。
ゼリーや杏仁豆腐など作ってきたが、たまに長男が
「プリン食べたいなぁ〜。」
と言う。
次男も食べたいのかもしれないが、
「食べたいなぁ〜。」
とは言えないので定かではない。
プリンねぇ…。
作れる…いや作れるは作れるんですわ。
でも『蒸し』の工程がすこぶる苦手。
そもそも蒸し器なんてものはないし、
オーブンでの蒸し焼きも苦手。
それでもたまーにプリンは作るけど、
手頃ではない。
ないと分かっていても探してしまうスーパー。
すると…
あら?
あら?
あなたまさかプリンさんでない?
ようこそ!
うちの冷蔵庫へ!!
甘い香り!
やっぱりプリンさんでないの!
探したわー。
探したのよ、プリンさんたら!
やだプリンさん、オープンな売り場じゃなくてこんな冷蔵庫の中の売り場にいたら見つけられないわよー。
探すのに1年くらい掛かっちゃったやないのー。
さぁひよこよさんの胃の中へ!
Welcome to 胃!
行ってらっしゃいプリンさん!
いただきまーす。
プリンさんじゃない。
硬。
何これ。
色、牛乳プリン。
匂い、杏仁豆腐。
味、練乳。
食感、グミ。
プリンさんじゃない。
誰これ。
謎が謎を呼ぶエセプリンさん。
やはりウラジオストクにはいないのか。
よろしくおねしゃす。
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目を閉じればメイトーさんのなめらかプリンさん…。
あなたに会いたい…。
これからもよろしくおねしゃす。**