「駐在の夫婦とは、『運命共同体』である。」



とある奥さんから聞いた友人が、ひよこよさんに教えてくれた言葉である。



運命共同体。



なるほど、腑に落ちた。


もちろん全世界の夫婦が運命共同体だと思う。
が、駐在員として海外に出た夫婦はその言葉に少し重みがあるような気がした。


もう兎にも角にも、『お互いしかいない』からである。



今日あった出来事も、心から素直に喜びを分かち合うのも、笑い合うのも、愚痴を言い合うのも、喧嘩するのもパートナーしかしない。



ここは海外。
お互いがお互いのために思いやりを持って乗り越えていかねば、色々な面でやっていけないのだ。


そんな意味でも運命共同体なのかもしれない。
共に人生ってミッションを駆け抜けていくような…
お餅つきのペア的な…
ジャムおじさんとバタコさんのような…

すごく良い言葉だな、と思う。



いかにも『妻に感謝を忘れずに』と言いたそうな文面だが、
ひよこよさんは海外に出たことに関して、夫へは感謝しか抱いていない。



それは日本での生活は家族の時間が皆無であったからである。

家族が寝たあとに帰ってきて、起きるまでにまた家を出る夫。
帰ってきたと分かるのは、夜中に出された洗濯物だけであった毎日。
「これは…なかなか結構な生活やな。」
と思っていた日々。

次男にいたっては1歳の誕生日を迎える前に、夫が単身赴任をしてしまった。

『このまま離れていては、次男の中での父親の記憶が作られないかもしれない。』
親子関係に何らかの溝が生まれかもしれないと思うと、ひよこよさんはすごく怖かった。


幼い子供たちに『父親とご飯を一緒に食べた』『一緒に遊んだ』という記憶を、少しでもいいから刻んでほしい…。


そしてそれは、海外赴任帯同を決めた一番の理由であった。



家族の時間が増え、自分が夫の運命共同体であることを実感させてくれる夫に心から感謝したい。


これはウラジオストクだろうが…
例えどこだろうが、どこへ行っても忘れずにいたい気持ちである。






というわけで。







『ひよこよさんは豆鉄砲食らいました。inモスクワ』





4月よりお楽しみください。



よろしくおねしゃす。


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そうです。
異動です。
詳しいことはまだ未定なので、本日はこれまで。

4月から騒がしい一家がモスクワへ参ります。
モスクワのみなさま、いつも読んでくださっている方々どうか…どうかこれからもよろしくおねしゃす!!!!!**