こんにちは。
いくらの話。
日本のスーパーで「え?これ大さじ1ですか?」みたいな量が500円くらいで売っているいくら。
ひよこよさんが小さい頃、手巻き寿司といえばいくらとイカしか巻かなかったことは、たいそう親泣かせであったことだろう。
小さい頃からいくらが大好きなひよこよさんにとって、ウラジオストクは小躍りしちゃういくら天国なのである。
しかし日本より安いからといっても、それなりの金額だし、食べ過ぎは痛風まっしぐら。
でもたまには。
夫が出張でいなくて、献立がどうでもよくなっちゃう時くらいは。
出張に行く夫を空港へ送る途中、おじさんが1台の車を指差した。
「あの車はいつもいくらを売っているんだ。新鮮で美味いぞ。」
「(?…え?車?)へーそうなんや。
ほんなら、夫を降ろした後で買おうかな。」
夫を見送り、先ほどの『車』とやらへ向かった。
なんてことない、看板も何もない、ただの路駐してる車。
その車の後ろに停めると、待ってましたと言わんばかりに車から女性が降りてくる。
いくらの使者、ナターシャである。
「ひよこよ、来てみろ。」
え、なになに。
…ぱんぱんのいくら。
嘘みたいな光景。
昨日カムチャッカで採れたいくらが3種類。
もれなく販売中。
味見させてもらって、一番右のいくらを300gいただく。
お値段1500円くらい。
…いくらの使者、ナターシャ。
看板も何も出さず、半端ない量のいくらを積んだ車を路肩に停めて客を待つ。
彼女がどうやって自分がその場でいくらを販売しているのかを発信しているのかは知る由もないが、
ナターシャのポケットから溢れんばかりの札束がねじ込まれているところを見ると商売がえげつないほど繁盛していることは明確である。
市場よりも新鮮ないくら。
みなさんもお求めはナターシャからどうぞ。
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