こんにちは。

まさかスーパーで君に出会えるなんて…と速攻で購入を決める国、ロシアはウラジオストクからお届けするひよこよブログ。

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さてさて。




『断水』。


それは、「断水か?」と脳が察知した瞬間に1日の気力を全て消し去る悪魔の言葉である。


朝6時半。

顔を洗おうと蛇口をひねると『ゾハッ!』
と音がした瞬間に水が止まった。


断水か?
こんな朝早くから断水とかあるのか。
いや、ロシアならあるのだろう。


白目をむきながらとりあえず大家に断水か否やの確認連絡をした。
が、いつまで経っても既読にはならない。


『水が止まっている』という事実は間違いないのだから、とりあえず長男を送る準備をせにゃならない…しかし先ほどの『ゾハッ!』は気力を吸い取る呪文であったのだろうか、全くやる気が起きないではないか。


おまりーの散歩をし、子どもたちの尻に火をつけんばかりに急かして一階の受付へ行った。


「家の水が出ないんやけど、断水かいな。
断水やったら、いつまで断水なのか教えて欲しいんやけど…」


すると受付のおばちゃんは老眼鏡であろうメガネを中指で唇まで下ろしながらチラリと一瞥したかと思うと、もう片方の手で横にあった紙を無言で指した。


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なんてこった…。
9月13日、14日と断水のお知らせやないか…。

そこで初めておばちゃんが
「朝から夕方4時までやで。」
と放った。

「朝から16時までやな。」

「そうや。16時までや。」



16時までなら、外出していればいけるだろう。
ちょうど長男の迎えから帰って来る時間だし、夕飯の支度もそれから始めるしかない。


そう思って帰ってきた16時半。
蛇口をひねっても水は出てこなかった。

「ロシアやからな。
時間なんてあってないようなもんや。
遅れてるのかもしれんな。
今日は夫も出張でおらんし、昨日の夕飯のカレーをカレーうどんにしたろ。」


18時。
水は出ない。
小さなシンクにあれよあれよと溜まる汚れた食器類。


20時。
水は出ない。
シンクから溢れた汚れた食器類。

そしてあるひとつの答えが出てきた。



「…もしかして、16時って明日の16時ちゃうか…。」


もしかしなくても、これしかない。
2日間丸々断水である。

先ほどの掲示された紙をよく読むと、
「ウラジオストク市全体で」みたいなことが書いてあるではないか。

ちなみに長男が帰り道、
「幼稚園もお水出なかったんだ。
でもいーっぱいバケツがあって!
たぁっくさぁーんのお水があったんだー!」
と言っていた。

なるほど。
うちのマンションだけの話ではなく、市全体の話なのだ。
おそらく知らされた人は事前に対策をとっていたのだろう。


そんな日に限ってのカレー鍋…。
高田純次がジョイを持ってきたとしても何も応えてやれないカレー鍋。

明日の16時から本当に水が出るのか。


よろしくおねしゃす。