こんにちは。

着ぐるみ着てても手はまるだしな国、ロシアはウラジオストクからお届けするひよこよブログ。


さてさて。
今日はおまりーのこと。

ウラジオストクに犬を連れて日本から来る世帯はそんなに多くない。
現時点で片手で数えられるくらいの数だと思われます。

ウラジオストクにはとても犬や猫が多い。
石を投げれば当たるくらいに野犬も多い。


このくらいの大きさの野犬がうようよ。
刺激しないように、とにかく子どもたちに『しぃー…』と必ず声を掛けます。


基本どんな大きさの飼い犬もリードを着けずに散歩をしている。
当然ながら野犬はおろか、飼い犬も狂犬病予防注射は打っていない。

愛犬を守るためにも、犬を飼っている日本人同士の情報はとても大切。



『犬用のパスポートが必要なのよ。』

犬を飼ってらっしゃる方の、この一言から始まった。

犬用のパスポート…?
そんなもんあるのかぃ…?

どうやらロシアを出入りする際に、空港職員さんがスムーズに予防接種の有無やマイクロチップを調べられるようにするための『パスポート』が必要なのだとか。

日本はそんなもんないのでロシア独自のものなのか、それともワールドワイドでそういうもんがあるのか定かでは無いが、必要とあらば取らにゃならん。


だってロシアだから。

なんでも備えあれば憂いなしだから。


犬を飼っている方に病院を紹介していただく。

ちなみに病院はどこの病院でもOKというわけではなく、ウラジオストク州政府公認の動物病院で発行された動物病院でなくてはなりません。

今回はセダンカにあるこちらの病院。


窓際に猫いる。


8時から20時までやっている病院です。


受付で
『犬用のパスポートを作りたい。』と話します。
ちなみに英語は不可です。

すると怪訝にこちらを見つめる女性と、えらく眉の細い女医さんがロシア語でまくしたててきました。




…ほんと何言ってんだろ。
違う星にでも来たかな。



でも雲行きがあやしいのは分かる。

おじさんに対応してもらいましたが、
『今は必要ない。出国3日前にまた来いと言ってる。』と。


いやいやちゃうねん。
健康証明書の話やないねん。
健康証明書とは別にパスポートが必要って言われて、さらにこの病院で発行される言うから来とんねん。
いやいやいやいや、『ここの病院なら発行されるかなー』って曖昧な気持ちで来たわけじゃないねん。
紹介されて『パスポートが発行される』っていう確信のもとで来とんねん。



と女医さんの眉毛を見ながら話しますが、犬のことまでは分からないおじさんまでも『さようなら』と言われて一旦撤収。


しばらく外でおじさんとあーでもないこーでもない言ってると、先ほどの眉細すぎ女医さんが『ついてきて』と急に別の掘っ立て小屋へ。


ひよこよさんは子どもたちと外で待機組だったので、夫とおじさんが行きました。
すると待つこと20分、『出来たよ』と掘っ立て小屋から出てきました。


なんやねん!
できるんやないかい!


予想ですが、今回病院へ行ったのが日曜日だったので、パスポート関連に詳しい職員さんがいなかったのではないかと…。
あの眉細すぎ女医さんは非常勤的なお医者さんで、おちんぷんかんぷんさんだったのかもしれません。


取得出来たパスポートがこちら。


こんな感じの手のひらサイズ。


中身は写真を貼り付けるページと、自分で名前や情報を書くページがあります。

もしこのパスポートを取得する予定がある人は、日本で犬の写真をプリントアウトしていくといいかもしれません。
(ウラジオストクでは簡単にプリントアウト出来る場所が皆無なので…)


ちなみに、パスポート発行代は30ルーブル。
お医者さんに予防接種などの記載を頼むなら+150ルーブル。

っていやいや…。

それなら最初から180ルーブル取ればええやん。
ウラジオストク州政府公認のパスポートなんやから絶対にお医者さんが書かなあかんやん。


不思議な料金設定。
不思議な国。 
不思議な細眉。


『それがロシアだから。』
ですべてが片付く国。
結果オーライなら気にしない国。


それがロシア。


よろしくおねしゃす。