何処にいても、何をしても、
あの子がいないと言うことに、うちのめされる。
あの子が、くれたものが、どんなに尊く、優しく、愛に満ちていたか。
亡くなってしばらくは、逆にいつもの習慣は、
思い出さなかった。
最近になって、逆に溢れる。
この角を、その先を、曲がった場所があなたは、好きだった。
だって、おかしいじゃないですか?
あんなに元気で、食欲も旺盛で、
散歩が大好きで、歳なりに衰えた所もあったけど、
今年も少し先の病院の角を曲がった路地の桜、みるはずだった。
影も形も無くなるってどう言う事?
どういう事?
何処へ行ったの?
もう一度だけ。もう一日だけ、
会いたい。