私は、私がいなければ、完璧な家庭。で、育ったと思ってた。

でもそれは、間違いだった。

そもそも、子供にそんな気持ちを植えつけてた事が、まず問題。

 

長男は、小、中、高、ほぼほぼ委員長。

部活のキャプテンも数多く務めてた。

バレンタインの日には、思い詰めた女の子が、家まできた事も何度もあった。

 

銀行では、異例の出世をとげ、のぼりつめた。

 

母は。長男ファーストで、育て、遺産の全てを、兄に残すつもりできた。

父が亡くなり、母所有となった土地に早々と、家を建てた。

同居のための家だが、二世帯では、無かった。

 

私は、奥さん、出来た人だなあー、台所とかお風呂、別でなくて良いんだーと、

単純に思ってた。

それから、10年、兄は、一緒に住む事はなく、母は、一人暮らし。

そこから、10年、施設暮らし。

 

長男は、仕事を辞め、やっと母は、長年、本当に長年、夢見た同居が、叶うと思ってた。

 

ところが、兄は、引越しを終え、いざ母もとなった時点で、

わざわざ母に、きつい事を、良い、

喧嘩をふっかけ、あんな母とは、同居出来ないと言った。言った。

 

母はもう92歳。

歳の割に元気だし、口も達者だ。

それでも、この状態が、ずっと続く訳じゃない。

母の最後の夢、自慢の長男と暮らす。この夢を叶えてあげるのに、

そう時間は、無いと思う。

 

しかも長男は、相当に金銭的余裕がある。

長男夫婦で、母を見るのが、難しいなら、有償のヘルパーを、雇えばすむこと。

私も、旅行とかに行く時は、犬ごと面倒を見ると言ってきた、、、。

 

しかし、、、何度も母と兄が電話で話すうち、喧嘩になる事が増えたようで、

とうとう、もう引き取らないと言った。

 

私は、長男目線で、母との会話などを聞いてた。

とにかく、気が強い、偏屈だ。こっちの言う事を聞かない。

あんな母だと思って無かった。おまえが、辛い思いをしてきたのがわかる。

 

私は、高額のワインと食事とともに、涙して、やっと私の気持ちをわかってくれたかと、

酔いしれた。

 

でも次男と、長男の折り合いは、すこぶる悪い。

 

長男と次男が、学生の時に、警察沙汰になりかけた大喧嘩があった。

長男に殴られた次男は、ガラスに突っ込んだ。

確か、救急車がきたと思うが、このあたりの記憶が、あいまいだ。

 

次男からその時のことを、あらためて最近聞いた。

母は、次男が血まみれなのに、長男に、早く学校にいきなさいと、言ったそうだ。

 

それから、我が家では、その事は、無かった事になった。

私が、母に聞いても、夢でもみたんじゃ無いの?くらいの言い方だけど、

とても厳しく、二度と口にするなと怒られた。

とにかく、🐤は、空想がちで、虚言が好きだから。とまで言われ、

その事を口にすると私は、頭がおかしいと思われると思った。

記憶があいまいなのはそのせいだと思う。

 

それから、次男への父のDV、、、。

うっすらとおぼえてるが、これも本当だったのか、自信が無かった。

 

なんだ、完璧な家庭どころか、異常な家庭だったんじゃ無いか、、、。

母が、護ったものは、完璧な家庭の専業主婦という虚像。

理想の家庭という幻の世界。

 

現実の世界の中で、もがき苦しみ、心から血を流し

生きてる自分を、みっともない情け無いと、

自分で自分を忌み嫌ってきたけど、

よっぽど、私、まともだわ。

 

そして、もう母に同情すらする、、、。

さて、これから、どうなりますやら、、、。