ポリアンサを、見かけると思い出す。

🐤は、子供時代、家に居場所が無くて、

近所の教会によく遊びに行ってた。

 

そこの牧師夫人がよく可愛がってくれて、

焼きたてのお菓子をよく、くれた。

 

貴女がきてくれると、私は、日本語を学べます。

 

と、言ってくれてた。

🐤は、まにうけて、毎日のように、行ってた。

 

彼女は、きっとどこか他の子とは違う🐤を、

気にかけて、🐤が、遠慮なくこれるように、

そう言ってくれたのだと思う。

 

そこには、若い独身の男性が、下宿していた。

その人が、ある時、花を植えていた。

 

🐤は、縄跳びに夢中になって、踏んでしまった。

 

それを見ていた、その男性に、随分叱られた。

 

🐤は、昨日まで無かった場所に急に花が植えられていても、

注意が行き届かなかっただけだし、ちょっと踏んだだけやん。

2、3日すれば、又、元気が戻るよ!って、内心思った。

 

でも、何日たっても、花は、枯れたままで、花を咲かせる事は、無かった。

 

その時、やっと、🐤は、自分がした事に気がついた。

悲しい気持ちにもなった。

 

お小遣いで、同じ花の苗を買い、そっと植え替えておいた。

 

花の事があって以来、男性は、顔をみせる事は、無かったが、

🐤が、植え替えた次の日、二階から降りてきて、凄く褒めて喜んでくれた。

 

🐤は、自分が悪い事をして謝りもしなかったから、例え、そんな事をしても、

きっとずっと、嫌われるままだと、思ってたから、びっくりした。

と同時にもの凄く嬉しかった。

 

近所で、ポリアンサをみかけると、今でも、

その時の事を思い出す。

あの時、褒めてもらえたのが、よっぽど嬉しかったんだなあー。

 

春の暖かい日差しに負けない、暖かい思い出。

 

ひょっとしたら、初恋?

だったのかもしれない?

🤭