父とお酒を飲みすぎて、彼は、眠ってしまった。

 

こっそり、こっそり、静かに、忍び寄って、

そーっと手を握る。

 

すぐに手を引っ込めようとすると、

ふいに包み込むように握り返された。

 

30秒?嫌、10秒、、、

 

この思い出だけで、一生、生きていける、、、。

 

次の日の朝、彼は、もう居なかった。

 

自分の生徒と駆け落ちしたと、

聞いた、、、。

 

彼は、理科の先生だった。

全く理科なんて好きでも無いのに、

男子ばっかりの理科部にまで入り、

実験のある日には手伝いをした、、、。

 

でも、彼は、

綺麗な女子生徒を贔屓するのを、

薄々、気づいてた。

 

手のひらを見つめながら、昨日のぬくもりは、なんだったんだろう?

ひょっとしたら、ただの夢だったんじゃ無いだろうか?

そもそも、何故彼が、父と一緒に飲んでたんだろう?

 

ふふ、ここで、目が覚めました!!

初恋の先生でした。

 

内容は、全てただの夢オチです。