長兄から、電話があった。
母の事がわからなくなったと言う。
次兄に長兄の文句を言ってるらしい。
母に電話して、話してみて欲しいと、、、
🐤は、はじめて、母との確執について、
話した。
長兄は、凄くびっくりして、絶句した。
母から、一度もそんな話は、聞いた事がなく、
仲が良いとは、思わないまでも、
普通の母娘だと思っていたと、、、。
その割に、🐤が、母に寄り付かないのは、冷たいと思っていたと。
🐤は、🐤で、
母が、長兄は、財産目当てだと言ってると、次兄から聞いて、
そうなのかと、思ってしまってた。
長兄とは、7つも離れているので、接点は、ほとんどなかった。
長兄は、いつも人の中心にいて、出世も早かった。
母は、いつも他人に長兄の事を自慢してまわってた。
自慢の息子として育った長兄に、見えてた母。
ネグレクトに近い状態で育った🐤に見えてた母。
同じ人間なのに、こんなにも違う。
そして長兄は、生まれてはじめて、母の違う顔を見た。
なんで、あんなふううになってしまったんやろう?
歳のせいやろうか?
次兄もある日言った
🐤に対する母の態度は、酷いと思った事はあるが、
自分にとっては、良い母なんだ、、、。
それを聞いた瞬間、🐤は、母だけで無く、
兄も失ったと感じた。
長兄に、もしも何か手が必要なら、いつでも貸すよ。
病院の付き添いとか、、、
でも、話はしない。
🐤は、やっと、母を求めなくても生きていけるようになった所だから。
と、言った。
母は、いつも嘆いていた。
女の子を産めば、もっと自分の気持ちに寄り添ってくれると思ってた。
と、言った。
🐤は、その言葉が、悲しくて悲しくて、
必死で、母の愚痴を聞いた。
でも、幼い女の子に、女の気持ちなんてわかるわけない。
それに🐤は、全然、女子っぽく無い。
ハハさん、貴女の人生は、ちっとも悪くないんだよ。
むしろ、人も羨むようなものだと思う。
それでも、不幸せだと感じるのは、
本当に不幸せだ。