目覚める瞬間に、
東京の部屋のイメージがわく。
きっと、頭の中で、現実を擦り合わせているんだと思う。
目が覚めてしまうと、もうずっとここで暮らしてたみたいで、
違和感は無い。
夕方、6時近くまでしっかり明るいし、
午後からは、海の匂いが風に乗ってくる。
ベランダからは、山と海が見える。
両方に挟まれるように、マンションが立ってる。
この辺りは、みんな海と山の間に家がたってる。
筒井康隆の平行世界のモデルだと言われてる。
昨日は、山の上にぽっかり浮かぶ月が見えた。
穏やかに静かに、時間が流れる。
東京での暮らしは、慣れたつもりでいたけど、
常にどこかでは、緊張を強いられてた気がする。
言うなら、ベッドで寝てる感じだ。
慣れてしまうと、緊張など感じもしないけど、
畳の上で寝ると、凄くホッとする。
毎日、15時間くらい眠ってる。
寝ても寝ても眠たい。
引越しの疲れだけじゃ無い気がする。
ほっとしたのだ。
まだ、眠い。
眠ろう。