昨年放送された「ドラゴン桜」という大学受験に挑む高校生たちのドラマにハマっていた。
自分の高校時代なんて遠い昔のことなのに、
キャラクターの気持ちに共感したり、未来ある年齢を羨んだり…。
とにかく受験生の世界に浸っていた。
ドラマの中で、阿部寛演じる桜木先生が
「馬鹿とブスこそ東大へ行け」と生徒に言い放つ有名なシーンがある。
考えることや知ることを放棄し、搾取「される」側の人間になるなというようなメッセージだ。
このセリフを聞いて思い出したのが、この「百田尚樹の日本国憲法」である。
題名の通り、“「日本国憲法」とは何なのか?”を分かりやすく説明してくれる一冊。
勉強不足で憲法について知識のないわたしにとっては
ページをめくるごとに「そうだったのか!」と(心で)叫んでしまうような
新しい発見が沢山詰まっている内容だった。
例えば、海外と日本の違いについて。
海外では時代の変化に伴い憲法が見直され続けていること。
災害など有事の際の対応の仕方にも差があること。
自分が生きている国のことなのに、今まで知ろうともしていなかったことに気付いた。
きっとそういう類のものが世の中には死ぬほど転がっているのだろう。
もう学生ではないけれど、勉強したり、知ろうとしたりする気持ちに
「遅すぎる」なんてないと信じたい。
そして知らない世界に足を踏み入れるきっかけとして“本”がある、と改めて感じた。