バイトのお話。
上京して
初めて味わう
一人のさみしさ・・・
出かけなければ
自分の声も聞くことが無い日。
誰の声も聴こえない空間で
ただ寝て起きる1日
こんな日々だったから
腐る!バイトしよう!
と思った。
うちの学部は
なんやかんや忙しい。
実習は何時に終るかわからない。
7時なんてざらだった。
そのあとバイト?ムリムリ。
土日だけ・・・週2でやとってくれるところ。
部活がいつはいるかも謎。
ある程度融通がきかないと・・・
っていうかそこそこ給料とか
立地条件とかよくないと
続かない・・・
稼げなければ
生きていけない。
私は
仕送りという物をもらっていないので
本当にどうなるかわからない。
シフトの融通という点で
なかなか狙いも定まらなかった
居酒屋は
高校の時の経験からイヤだったとか
自分の条件のハードルが高かったのもあるんだけど。
電話して
自ずから断ったこともあった。
張り切っていたのに
断られたこともあった。
そんな中であったお店。
店長。
15時から23時半までシフト入ってくれるなら
雇うよ?
そんな条件だった。
次の日も朝から授業だし
夜遅いのに抵抗があったけれど
受けることにした。
店長が気に入ったからだ。
大抵
私が道を選ぶときには
「人」の影響が強い。
部活も大学も
人で選んでるからね。
契約の日に
店長にぶっちされて
ぽかーんってした。
いないなら連絡しろよ!
初勤務の日
最初に店長に告げられたのは
「私、移動するから」
だった・・・
え?バイトってこんなだったっけ?
予定してたより
全然入れてもらえないし
何故か削られるシフト
失敗したかと思った。
先輩に怒られる。
他の人の失敗で怒られる
お客さんに無理難題いわれる
しょっちゅうだった。
とりあえず
シフトが足らない時に入りまくった。
早く1人前に動けるようになりたかった。
私の全盛期は
●日~●日
オープンからクローズまで
いつでも入ります。
とか丸投げなシフトだしたりもしてた。
飲み会に参加した。
いつも怖い先輩達の
普通の姿。
一緒に笑いあって
初めてバイト仲間になれた気がする。
他の店の応援に行ったり
いつも入らない時間に入ったり
色々な事があった。
先輩を送る会とか
徹夜で作業したり。
自分が精神的につらい時に
終電まで話を聞いてもらったり・・・
色恋沙汰もあったり
なんやかんや楽しんだ。
お客さんにきれたことも
きれられたことも
お金投げつけられたり
老人のたわごとに付き合ったり
クレームうけつけたり
いろんなことがあった。
それでもうちはこの店が好きだった。
先輩達がいなくなってから
後輩が育たなくなった・・・
どんどんやめていく
育ててはやめられ
ずっと教育を続けなければいけないのは
かなりしんどかった。
おなじ給料で
人に教えながら動く
1.5人分は動かなくちゃいけない・・・
しんどくなった。
だから
今の店長に変わるときに
うまく逃げようと決意した。
もともと
何度もやめようと思ってたし
お前ナンなの?先輩なんだと思ってんの?
って態度しか出来ない後輩の存在とか
地区長の変更に伴う変化とか
同期もやめるって言ってたしね。
ちょうど
新しいバイトを紹介してもらってたから
やめても生きていけるって自信もあった。
はっきり言おう
接客業は難しい。
マニュアルどおりじゃ対応できないことなんて山ほどある。
でもその分
色んな楽しいことがある。
うちのファン(?)になってくれた
おじいちゃんもいるしね。
3年は
すっごく長かったようで
あっというまだったようで
自分がなんだかんだ成長できた日々だった。
色んな人と関われば
考え方も変わるし
色々な世界が見える。
してよかったなぁって思える
バイトに出会えてよかったと思う。
はい。
そんな感想。