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ひよこまめのKellogg MBA徒然日記

2010年7月からNorthwestern University - Kellogg School of ManagementのMBAプログラムに留学する日本男児が、徒然なるままに綴る日記です。

今学期履修している授業のひとつにCross-Cultural Negotiationというのがあります。授業の内容は、グローバルビジネス環境下における交渉のあり方について、理論(一般的な交渉理論、国別の文化の異同点等)と実践(毎回ケースに基づき、実際に交渉を行う)を通じて学ぼうというものなのですが、これがなかなか面白いです。以下理由。

1.文化という良く分からないものを考えるのが面白い。

ここはアメリカのビジネススクールなので、当然アメリカの文化が主体で、それ以外の文化は客体になるわけですが、客体側の人間として自分が客体としてどう理解されているのか、っていうのを知るのは単純に面白いです。そして、その像と自分自身との文化における違いについて考えるのはなお面白いです。

例えば一般的なフレームワークとして西洋文化、東洋文化という括られ方をするわけですが、この中では日本人と中国人は同じ文化圏の人種なわけです。でも、交換留学に行ったりする中で、なんかそれは違うような気もするなぁと。じゃぁその違いは何なのだろう、なんでなんだろう、あと、この違いはとどういう対応の相違を生むんだろう、むにゃむにゃ、と考えるのが楽しいんですね。僕は。それが何の役に立つんだよ、といわれると良く分からないですが。

2.単純に、交渉をするのが面白い。

前職でそういうことをあまりしたことがなかったので、単純にそういう機会に接するのが面白いです。

同じアメリカ人同士であっても、交渉の方法が人それぞれに違ったりするのを見るのも面白いですし、自分のクソ英語でどこまで相手と交渉ができるのか、というのも一種の挑戦で、これもまた面白いです。さらに言えば、交渉という行為そのものが面白いです。なんというか、ちょっとだけヴィト・コルレオーネ的というか。

3.怒っている人をみるのが面白い。

交渉なので、時として真剣な『対立』を解決しなくてはいけないときがあります。この授業では、ちょっとした仕掛けを使ってその対立を意図的につくり、かつ増幅させるようにしているのですが、その結果として交渉相手が怒り出したりすることがあるのです。もちろん授業の一環ですので、100%本気キレというわけではないのですが、それでもアメリカ人同級生は『こんなクソみたいな時間を使ってる暇なんてねーんだよ?』『おめー何黙って座ってんだよ?居る意味あんのか?』くらい言ってくれますし、インド人の綺麗なクラスメートの眉間が苛立ちでプルプルしている、という素敵な状況にめぐり合ったりすることもできます。

ビジネススクールですので、そういう感情の発露に出会う機会はあまりないので、そういった意味でも面白いです。

・・・というわけで久々の勉強ネタ&一回書こうとしたネタの復刻版でした。